お客様が試聴室に足を踏み入れた瞬間、「随分スピーカーの間隔が広いね」と仰ることがあります。
確かに広いかも・・・。でも一度深く腰かけて音楽を聴いてみられてください。
そんなに違和感はないはず・・・。
この部屋、以前長い面を縦に使っていたこともありました。
しかしながら、反射面が多く、セッティングが結構難しい。
ちょっとずれると、かなりずれて聴こえ、セッティングにずいぶん時間がかかったものです。
思い切って!横長に使ってみたところ、音圧が上がり※、セッティングもかなり楽になりました。
ここまで幅をとっているのは、横の壁の反射を使って、音の回り込みを良くしたかったから。
気温や湿度の高さによって、ボーカルが上にいき過ぎてしまう日もありますが、少しスピーカーの角度(振り)を変えれば解決です。
セッティングで悩むことも減りました。
スピーカーとアンプのマッチングや、お部屋への置き方、その他もろもろで、「システム」は物凄いコストパフォーマンスで期待以上の鳴りをしてくれることもありますし、「こんなものかな」というほどほどの鳴りでとまってしまう場合もあります。
音は、一番始めよりもどんどん良くなるものです。
ちょっとしたことでいくらでも良くなりますから、ひと手間かけてみて下さい。
このページで、知ってる限りの「ひと手間」をこれから少しづつご紹介してまいりますので、ご自宅でオーディオを聴かれて「そういえば」と思ったら、思い出して見てみて下さいませ。
※「音圧が上がる」というのは、オーディオにおいて良い傾向です。
「システムに負担が少なくなる」「音の透りがよくなる」などで、自然と音圧は上がります。
この場合は、壁の反射やレゾナンス(不要な響き)が減って、音が透りやすくなったのだと思います。
毎日ひとつこと