BLOG

Audio Accessoryの寺島靖国さんの連載「ジャズびたり オーディオ桃源郷」、最新号の189号では、
弊店のお客様のお宅へ寺島さんをお連れした様子が記事になっています。

ことの発端は、ミュージックバードの収録で寺島さんにお目にかかった時のこと。
寺島さん、いつもよりお顔色がいい!と言ったら、最近開脚ストレッチをしていて全身の血流が良いのかな・・。
そんな話から体調や健康の話に。

直近のことで印象深かったこともあったのですが、癌の手術で一か月の入院生活からご自宅へ戻られたお客様宅に調整に伺ったときのことをお話ししました。
退院当日でしたが、入院の間音楽を聞ないから、とにかくすぐにでも予定していたものを持ってきてほしい。
システムを繋ぎ変えて、いっとき仁王立ちになったお客様は、音楽からぐんぐんとパワーを吸収しているように見えて
音楽というのは本当に癒しだったりパワーをもらえるものなんだなと感じたことをお話ししたのでした。

寺島さんは、その方とお話しがしたい!ということで、すぐにご連絡をとって、
まだ退院されて1か月ほどでしたが、寺島さんと二人取材に伺ったのでした。

お客様は基本クラシック音楽がほとんどでしたが、若い頃に聞かれたJAZZをお手元にご用意してくださいました。
普段クラシックを鳴らしているシステムで聴くJAZZというのも興味深いことで、お話しも盛り上がり、今回の記事となりました。

記事には触れられていなかったのですが、
寺島さんがお客様に「あなたにとって音楽とはなんですか?」と聞かれたときのお話しが印象的でした。

「なんでしょうね・・」と、少し思いをめぐらされて、先立たれた奥様のお話しを。
当時は、看病と子供の世話と仕事と、自分も癌を患ったりで、今思えば本当に大変だったけど、
悩む暇がないくらいとにかく朝から晩まで忙しかった。
音楽を聴く暇もあまりなかった。
奥様が闘病のあと亡くなられて、あとまで様々な事務的なことや雑事に追われて、
やっと落ち着いたので、家で音楽を聴こうと思った。
オーディオで奥様が好きだった曲をかけてみたら、その時初めて泣くことができた。
音楽というのは、私にとってそういうものなんです。

(竹田)

コメントは利用できません。