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★ キャビネット違いの音の違い

Tannoyなどよくあることで、AutographかG.R.Fか、更にはイギリス箱か、国産箱かなど、箱の作りや響きの違いで好みの分かれるところが多分にあります。

弊店では、ヴィンテージスピーカーの扱いを始めたころから米国のTru-Sonic社のユニット120CX(30㎝同軸2ウェイ)に注力して、、、というか、取り組み甲斐のある素晴らしいユニットで、今までにもずいぶん色々な形を作成してきました。
この数年では、Tru-Sonic社オリジナルで家具デザイナーのEAMSがデザインしたE2(写真外側の足つき)の形が鳴らしやすく(というのは、キャビネットの作りで音がこもらない、音圧が高いなどなど)この形が定番となりつつあります。
更にさらに、オリジナルは米松のキャビネットで、当初レプリカも米松で作成しましたが、弊店のように現代のアンプでコントロールするには響きすぎる感もあり、その後フィンランドバーチでキャビネットを作成したところ、これまでで一番響きの感じがよく、他のレプリカや弊店オリジナルのスピーカーは軒並みフィンランドバーチに移行中。(板の厚みによってまた違うので、ユニットや大きさによって変えています)

倉庫に眠っていたTru-Sonic社A100(手前)は、パーチクルボードと米松で作られており、
この2種の比較も面白いものがあります。
全く同一のユニットを入れていますが、前者E2レプリカは、現代的な鳴り方でハイスピードそのもの。
後者のA100は少しかまぼこ型で味わいがあります。

★ LINN SELEKT EMOはどのレベル???

KLIMAX DSM3が天井というのは分かるとして、KLIMAX従来モデルのORGANIK盤もあるし、SELEKT EMO(ORGANIK DACモノラルバージョン)はどのレベルなの?という、ご質問があります。

SELEKT EMOリリース時は、この2機種が同等レベルという話がありましたが、同等レベルと言っても、ケーブル一本変えただけで音が変わるオーディオ。同じDACを使っているとはいえ、筐体も違えば、一枚基板の従来KLIMAXと、モジュール式で、基板構成が複数に分かれKLIMAXに比べるとちょっと複雑に見えるSELEKT EMO、どっちがどうなの?は、純粋に気になるところです。

個人的には従来型KLIMAXのORGANIK盤所有のため、その違いにあまり触れたくなかったのですが、お客さまからご比較希望が、、そりゃそうだよね、、と比較試聴をご一緒したところ、「違うなぁ。。」

お客さまもKLIMAX ORGANIKアップグレードをお持ちなので、やや残念な溜め息と共に「こんなに違うのなぁ、、」と。

低域の解像度、それに伴う高域の伸びなどが更に良くなり、全体とした音楽そのものの厚みが増す感じです。音にサイズがあるとしたら、一音のサイズは小さくなるのですが、もっと立体的になって数が増える感じ。

特にPIEGA COAX811で聴いたら、811の低域、高域の特性がまた良いので、その違いが浮き彫りになりす。

「ウチはヴィンテージスピーカーだから、従来型で良い」ということで自分を言い聞かせていますが、、推測するに電源の違いが大きいように思います。

最上位機種のKLIMAX DSM3がORGANIK DACを搭載して華々しくリリースした際、そのサイズアップに驚いた方も少なくなかったと思いますが、その後発売されたSELEKT Editionには、ORGANIK DACモジュール搭載とともにUTOPIKという新電源もリリースされました。(KLIMAXDSM3の電源は専用設計)

このUTOPIK、結構サイズ感があります。勝手な想像ですが、DACの進化には、電源の構造?作り?ふるまい?は当然影響が大きいように思います。

2016年のKatalyst DACリリースの際に、安定した電圧をDACに供給することによって生成する信号波形が崩れない(基準電圧)などの技術が強調されていましたが、自社開発のDACは当然その経験の上で開発されているのですから、素人考えでも15年近く前の作りの電源との差が大きくなるのは当然かも、、、。

それでも自宅に帰って電源を入れてみれば、KLIMAX ORGANIKに感動するワタシですが、、。

(竹田)

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