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★ Paradigam Founder 80F
お客様からのご希望があり、MAJIK DSM4で鳴らす。
DSM4での駆動十分。100F同様、フラットな鳴り方は好感度大。
ただし、100Fのほうが情報量は多いし低域も豊か。
サイズ的に他のラインアップに比べるとコンパクト、奥に向かって絞ってあるので、圧迫感がなく、10-15畳のリビングにお勧めできそう。
ご試聴のお客様は、ブックシェルフの人気モデルPersona Bの鳴り方から、このモデルに期待をかけてご来店。
試聴されたのは、ワグナー、ワルキューレ(SOLTI盤)、マーラー5番の最終楽章、テレマンの4本のヴァイオリンのための協奏曲(オノフリ)など。

手強めな音楽を中々立派に鳴らすが、お客様の希望としては、もう一息中高域に華やかさが欲しい。
Founder80は、意外と重々しく、「ドイツの森」という感じ。モーツァルトなどはもう少し軽やかに鳴らしてほしい。
PIEGA ACE50に接続変更。
中高域は断然PIEGA。でも、重々しさが足りない。部屋に置くことを考えるとサイズ感は抜群に良い。
ACE50は美しい中高域と柔らかく穏やかな広がりが魅力なので、確かにモーツァルトはよいのですが、マーラー、ワグナー、ブルックナーあたりは、もう少し解像度も上げていきたい。
(PIEGAだとこの辺りの音楽はPremium701で。)

Persona Bの中高域の魅力は中々鮮烈だったご様子。

★ MAGICO A1アンプ比較
LINN KLIMAX TWINとOCTAVE V80SEでご比較。
ちなみに、MAGICO A1はNuPrime AMG STAとの組み合わせが結構素晴らしかったのですが、TWINで鳴らしたところ同じ傾向ではあるのですが、音場とか解像度などひっくるめて、音楽の奥行きが数段上がる感じ。
価格が何倍も違うので、そりゃそうだ。だけどこの音楽の深さは素晴らしい。いや、NuPrimeのコストパフォーマンスも素晴らしい・・と板挟みになった感。

それはともかく、本題はMAGICO A1。TWINとV80は、傾向が全然異なります。
TWINで鳴らすと、学術的というか、とっても詳しくてオモシロイ文献にあたった感じ。
V80では、OCTAVEのイメージ強くなり、聞きやすさもあり、音の厚みなどが出てきます。
ただ、TWINの感じはちょっと痺れる。MAGICOのもつ特性を極限まで引き出している感じ。
しかも聴かれていたのが、クルレンティス指揮のチャイコフスキー「悲愴」、モーツァルト「レクイエム」、ブーレーズ指揮のマーラー、アンナ・プロハスカの声。
クルレンティスの音楽自体が鮮烈ですが、その感じがぴったり合って、お客様の音楽を検索する手が止まってしまいました。
「聞き入っちゃいますね」と仰られていましたが「見入っている」感じもあり。
そう、「見える」のです。
「V80の情感に訴える感じ好きだけど、自分はTWINに魅力を感じるかな。色気はないですが・・」
向こうから見せてくる色気と、削ぎ落した美しさに感じるものと・・というところかしら。
もうひと時代前の指揮者や録音だったらV80のほうがいいかもしれないけれど、鮮烈さはTWINのが上ですね‥などと盛り上がって、一時席を外している間に「カラヤンあたりも聴いてみましたが、私的には大丈夫」とのことでした。

アンプでこんなに印象変わるから本当にオモシロイ・・・。
(竹田)
追記 ちなみに、加藤&牧野は、AMG STAとTWINの比較が最高に面白かった様子。

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