北欧家具はじめました!!というのは以前にもご案内させて頂きましたが、
このブログで、現在当店で展示している製品をご案内させて頂きます!!
まず最初は、【Bear Chair】
デザイナーは、Hans J Wegner。
北欧家具に興味のない方でも、一度は彼の名前は聞いた事あるのではないでしょうか。
20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた大巨匠で、個人的にも一番好きなデザイナーです。
彼は、17歳で家具マイスターの資格を取り、木材について専門的に研究をした木材のスペシャリストでもあります。
どこをどう使えば、木の強度、表情、美しさが出るかが手に取るように分かったんだと思います。
家具は見る物ではなく使う道具であるというウェグナーの思いもすべての作品に垣間みれます。
これぞ機能美というウェグナーのデザインに魅了され、北欧家具にはまり、現在に至っています。
話をBear Chairに戻します。
名前の由来は、アームの部分が、まるで後ろから抱きしめる熊の手のように見える事からBear Chairと付けられました。
この製品は現在もデンマークの工房のPP Moblerで作製されています。
もともとは1951年にAP Stolen社の為にウェグナーがデザインしましたが、1953年には既にPP Moblerがフレームのサプライヤーとして製造を初めており、その後もウェグナーの多くの作品を手がけています。2003年にPP MoblerがBear Chairを復刻させました。
使われている木材、木工の技術は郡を抜いてすばらしい工房だと思います。今度またご紹介致しますが、フィンユールのチーフテンチェアーも一時はフレームを提供していたそうです。
このBear Chairを作れるのは工房にたしか4人しかいないそうです。一脚一脚丹念に作られています。
背面の後ろにはヤシの繊維、背面の内側には馬の毛を詰め、どんな姿勢で座ってもしっかりと支えてくれる構造になっています。
これは有名な話ですが、晩年を老人ホームで過ごしたウェグナーは、2つだけ自分でデザインした家具を持ち込んだそうです。
生涯500脚以上の椅子をデザインしたといわれている彼が、最後に選んだ1つはこのBear Chairです。
単純にウェグナー自身が一番座りやすい椅子と判断したのです。このことでさらにBear Chairの価値を高めています。
長時間腰を掛けていてもけっして疲れることがなく、ゆったりと過ごすことができるのです。
私自身も、北欧家具が大好きで、いろいろな椅子に座ってきましたがこの座り心地にかなう物にはなかなか出会えないです。
絶賛展示中ですので、是非座りに来て、良い音楽を楽しみませんか。
もちろんBear Chairは当店で販売もしております!!