Davone Tulipが人知れず新型になっていました。
人知れず・・というのは語弊があるかも知れません。
随分早い段階からスタンドとツイーターが変わるので、X型のTulipは在庫限りとかで昨年秋頃には終了。
新型がいつになるのかと待っていたら、なんだかんだ、「まだ新しいタイプの在庫が入ってこない」とのらりくらり暖簾に腕押し。もしかしてこのまま無くなっちゃうんじゃないかと心配したりしていました。
先日ご来店されたお客様ご夫妻様からスピーカーのご相談をいただいた折、奥様から、「実は・・・」とのお話。
昨夏頃Legatoの1F で鳴っていたTulipの音を聞いて、「オーディオにお金かけてみてもいいのかも・・かける価値のあるものなのかも・・」と、オーディオに興味を持つきっかけになった。
それで色々聞いて回っているが、中々これというものに出会っていない・・というお話をいただきました。
なんともいいお話。
Tulipやるじゃん!
では、他にもお勧めがありますが、Tulipも聞いていただきましょう・・と改めて代理店に問い合わせたところ「あるよ」的な感じで(というのは言い過ぎで、本当に絶妙なタイミングで新型が入荷した)入ってきたTulip新型VSAモデル。
2日前から鳴らしていて、一聴して「いいスピーカー」であることがわかりましたが、鳴らしっぱなしにしていてまたぐんぐん良くなってきました。
今日はLegato2Fで、明日のご予約のためにBrodmannと並べてセッティング。
Brodmannの他にはない魅力、またグレード的にちょっとBrodmannのが上のモデルということになるかな・・と思いつつ新型Tulip鳴らししましたら、あれまあ!!
みなさま、これはいいスピーカーが誕生しましたですよ。
Brodmannとはまた違った魅力があります。
Brodmannの方が大人びてSophisticateされいるのですが、TulipVSAは、なんともキュートなのです。
とても親しみ深く、心に寄り添うというか、しみじみした良さがあります。
これは何も女性ボーカル聞いて、かわいらしいと言っているのではありません。
ブラームス交響曲4番の2楽章(ギュンター・ヴァント指揮・北ドイツ放送交響楽団)に、悲しみと喜びの先にある優しさのある達観を感じ、スクロヴァチェフスキのブルックナー4番(ザーリュブルッケン放送交響楽団)には、楽団員の演奏の喜びみたいなのを感じ・・。
古臭さや雑な感じが全くなく、とても気が利いているのですが、変に気が回りすぎて「頭いいでしょ」みたいな嫌な感じもなく、等身大ながらとってもいい演奏をするのです。
これが、LINN MAJIK DSM1台でこの音が出るのですから、とっても幸せな感じ。
そして、コストパフォーマンスがいいから、売れるからいいというのではない、確かなファンを作る音。
Davoneのこれからが見逃せません。
Davone Tulip VSA ¥480,000(税別・ペア)