EMPIRE 8000P。
ヴィンテージスピーカーの中でも、小ぶりの部類、そして調度品のような佇まいで、リビングにうってつけのスピーカー。
1960年代中頃・・・映画、音楽、そして製品にも夢がある、アメリカ黄金時代の製品です。
下向きに取り付けられた30㎝ウーファー、正面の金色の部分がツイーターとミッドの3ウェイ。
シルクをフェノリックの樹脂で塗り固めドーム状に作られた金の卵のようなユニットは、今ではとても作ることができないと聞きます。
オーディオ的にもよく考えられた作りのこのスピーカーの最良の魅力は、これ見よがしのテクノロジーむき出しの形をとらず、大理石の天板を頭に載せ、マホガニーの神殿のような筐体に身を包み、空間に溶け込み、音の面から、そしてデザインの面からもリビングを引き立てる存在に徹するところ。
そこが、このスピーカーを粋な存在にしていると思います。
駆動するアンプはLINNで統一。Katalyst DACのAKURATE DSMとKLIMAXTWIN。
お店ではいつも簡単に鳴らしてしまっていたけれど、またこの組み合わせのなんと合うこと。
KLIMAX TWINに最近、再注目している次第です。
クリーン電源のISOTECからは弊店オリジナルの数珠繋ぎのタップで、この2台の電源を取ります。
直接クリーン電源と、数珠繋ぎタップを経由した違いとは、お客様も目を見張るほどの大きな違いが感じられました。
当時のカタログでは、ソファを挟んでスピーカーを置いているさまが見られます。
同じような置き方で、革のソファだとどうかなーと思いましたが、鳴らしてみて安心安心。
全く問題なし。
お客様からは、
「週末は家族で次々といろんな音楽をかけて、朗々とした鳴りっぷりとキレのよい低音を楽しんでおりました。隣の部屋にいても、リビングでコンサートをしているかのように聞こえています。」とのコメントをいただきました!
(竹田)