今までも複数 入荷して来ているパラゴンですが、いずれも極上のコンディションで一番良い時期のものを狙って買い付けしたモノでした。
今回入荷したモノは時期としては後期。今まで扱ってきた 中期前半(60年代初頭)とはキャビネットの材質の使い方(米松とパーチクルボードのハイブリッド構造)や搭載ユニットも異なります。
60年代初頭までしか搭載されていなかった 150-4C ウーファーと 375ドライバーの組み合わせの音に慣れてしまっている私たち(なんと贅沢な)は、一聴して 後期型の音が ボワッと膨らみすぎて聴こえてしまいます。
後期には ユニット構成に合わせて8Ω 仕様になっているクロスオーバーネットワーク、キャビネットの微妙な作りの違いなど、ぱっと見からはわからない違いが多数あり。
ひとまずはウーファーを変えてみようと、LE15A から 130B に換装。低域の押出しは強くなるものの やはり 16Ω のユニットなので 8Ω仕様のネットワーク(LX5)では正確にドライブができないのか・・
ちょうど入荷した150-4C ペアがありこれをマウントしてみる事に。
さすがの150-4C ‼︎ スピードがまるで違います。しかしながら 8Ω のネットワークではマッチングが取れず、これ以上 は調整できないか・・・
そこで、ALTEC N500F(ネットワーク)があることを思い出し、これで実験ドライブ。※クロスオーバー500Hz で 16Ωなので トゥイーター075 は鳴らさずに 375 + 150-4C の2ウェイのみで鳴らしました。
聴き覚えのある「バシッッ!!」とキマる感じ。やはり 16Ω仕様の JBL ネットワークで最終的には組んでいく必要がありそうです。
この他、375 ドライバーを世代の古いものに替えて実験も予定しています。
パラゴン調整の日々は続く・・・
(金野)