ヴィンテージスピーカー、LINN DS、OCTAVEのアンプは鉄板の組み合わせ。今回のご納品はこのマリアージュでした。
今から4-5年前にMAJIK DSMをご納品させていただいたこちらのお宅。その際はJBL 4312とTi1000をお使いでした。
時々銀ブラついでに足をお運び頂く折には、店頭で短い滞在の間に鳴らす様々なスピーカーを「いいですねぇ」「次はスピーカーかな…」と仰られつつ、おそらく本当に変えるまでにはお気持ちを動かすものはなかったご様子。
そのうちLOUNGEができたりする内に、ヴィンテージスピーカーをご案内したりしていたら、お客さまの目の奥の輝きが明らかに違う…。
お話を伺っていればバイクもヴィンテージのものがお好きとか。それで少しゆっくりお時間頂いた折にLOUNGEでヴィンテージをいくつか聴いていただきました。JBL オリンパス、売約済みだったけれどバロン、EMPIRE 8000、9000。
穏やかな方で、ほとんどの場合ニコニコしてイイですねぇと仰るのですが、EMPIRE 8000でジョニー・ホッジスのアルトサックスを聴いていただいた時は「イイですねぇ」のアクセントが明らかに「イイ」にかかっていました。
モダンジャズを広く聞かれ、JAZZギターもお好き。ちょっとモタッとした音でなくて、明るくてキレのいい音に心踊る…そうお見受けすると、ご自宅でも4312は気に入っているけれど、低音の響き方がどうも気になってTi1000を手放せないというお話。
あ…わたし、オススメのスピーカーがあります…絶対あの音…と思ったのが、今回お納めさせて頂いたJBL C34縦型Harknessでした。
このご試聴された日ちょっと大きなHarknessは倉庫に居たのですが、わたしの記憶では、この初期型Harkness、米松仕様のJBLオリジナルキャビネットに075、D130の組み合わせで、通常よく言われるHarknessとは少々異なりハリのある明るさに、キレの良い低音が魅力で、とても良い鳴りをしていたのです。
お客さまが聞かれていた音楽とも絶対マッチするはずと、改めてお出かけいただき聴いていただきました。
サイズ感を気にされたものの、珍しく様々な音楽を聞かれ、これは魅力的だ。問題はサイズだな。しかし、そのご懸念もこの写真の通りでした。
ちなみに、LOUNGEで鳴らしていたOCTAVE V70SEも気に入られ一緒にご納品。(JBLのヴィンテージとOCTAVE 70、110はホントに合う!)
MAJIK DSMのプリ部を使うか、V70SEのプリ部を使うか、両方聴いていただき、より低音の制動力が上がるV70のプリ部をご選択。
また、このHarkness、モノラル時代のものですが、ステレオで聴けるようにツイーターの位置をシンメトリーにしていて、ツイーターが内側か外側かで鳴り方が違うのですが、いずれも聴いていただき、キレのよい内側ツイーターに。そんな違いも楽しんででいただきました!