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サウンドクイリエイト2階の顔になっていたJBL DD44000パラゴン。
とうとうお客様のお宅に・・・

お客様とはLegato店が始まって以来、かれこれ10年のお付き合い。
最後に米国EMPIREのスピーカーをお納めしてから、少し間があいて、昨年久々にお話することがありました。
「僕の若いころは、JAZZ喫茶もたくさんあって、通ってね。パラゴンなんて聞いたなあ・・」と感慨深げにお話されるのを聞いて、つい「今、あります」。
お客様も私も、追憶の彼方との再会を楽しむくらいのつもりでのご対面でしたが、いざその顔を見て、そして音を聞かれたところ、慎重なお客様が珍しく「これは、売り物ですか」と。
それからすぐに真剣ご試聴になり、お使いのKLIMAX DSに接続変更し、OCTAVE V70Aで聴いていただきました。
往年のJAZZの巨人たちを何十年にも渡って聞かれ、ご自身でもサックスを演奏されるお客様の耳には、記憶という美しくも手強い壁を越えて、新しい音楽の喜びが押し寄せたようです。

あれよあれよと話は決まりましたが、お引越しを控えていたこともあり、半年近くお預かりして、私たちも長く一緒に居たパラゴンとゆっくり別れを惜しみました。
その間にも店頭でこのパラゴンは何人の人に感動を与えたことでしょう。
昔からご存じでこのお客様と同じようにJAZZ喫茶などで聴かれていたという方、噂には聞いていたけど聴くのは初めてという方、若く、オーディオはこれからという方。
皆さん口をそろえて「いいものを聞いた」「すごいものを聞いた」と。

そしてようやく先月、お客様一人のために歌うようになったパラゴン。

150-4Cの豊かな低域がトンネルを抜け、入り口で待つ375、075と共に、左右から押し出されます。
音楽はスピーカーの中央で出会い、そして、もっと、前へ。

時代は、モノラルからステレオへの変遷期。
優れた人々の知恵と探求心の結晶が今もこうして私たちを楽しませます。
こうしたものが生まれるという、その土壌、時代の豊かさに思いをはせずにはいられません。

お客様の感慨、私たちの感慨。
そして、「感慨なんて感じる暇があったら、今この瞬間を楽しんで」というような、鮮やかなパラゴンの鳴りに、ちょっと涙してしまうのでした。


接続機器:
プリメインアンプ  OCTAVE V70A(フォノイコライザー内臓)
ネットワークプレーヤー LINN KLIMAX DSM
アナログプレーヤー LINN AKURATE LP12
(竹田)

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