JBL Metregonが入荷しました!
内部のユニットの組み合わせで数種類ありますが、本機は1958年以降で、60年前後に作られたもので、
ウーファー130A、H5040ホーンと275ドライバー、ネットワークがN600という組み合わせ。
型番としては、D45205となります。
入荷したときは、かなり音がキツめ。
背板を開けると、中の吸音材はかなり古くなって、湿気などで吸音力が弱くなっているので、少々追加することにしました。
底面はもともと全面貼ってありましたが、ここには全面に上から追加するかたちで、吸音材も吟味した結果ポリエステル製のものを。(②)
バッフル、前から見て湾曲している部分の内側は吸音材を追加すると、吸音が多すぎたのでヤメ。
ドライバーと側面の板の間、天井にも追加。
ちなみに元はなかったですが、ドライバーの内側を吸音するとよくなり、結果的にドライバーを囲む形になりました。(①)
ここまで来てかなりいい感じですが、まだちょいキツイ。
アートブレイキーのMoanin’やマイルス・デイビスのCookin’で、シンバルで身を切られそうで、すぐに音を止めたくなる。ちょっと頭に響きすぎる音。
そこで追加したのが、
ネットワークN600の底面に振動を抑えるタイプの薄手の吸音材を。(④)
これが結構よく、音圧もあがる。
そのほか、バスレフポートを囲板の奥側にこちらも振動を抑えるタイプのもの。(③)
最後に、背板をつけるとバスレフポートの手前側の板がぴったりつくのですが、ここにも手を加えてみました。
最初は薄ーい皮を挟んでみましたが、響きが止まる。ので、薄ーいフェルトを挟みました。(⑤)
これで耳障りなギャン!というのがなくなりました。
ここはいいんじゃないかと試したところは色々ありますが、基本音圧が下がる場合はヤメ。
またMetregonは、明るい音色でやややんちゃなところも良さである感じがするので、ネットワークMAXで、ボリューム60で聞いて、Cookin’では「身を切られそうなシンバル!」と普通に聞いていられるくらいまでにして、完成。
生々しいMetregonの完成です!!
(竹田)