Jensen old imperial cabinet / Jensen Type-H
ユニットはJensen Type-Hで、1940年代初期から中期にかけて製造された15インチ径同軸ユニットです。
状態良くペアで揃うのはかなり稀少!!!
アルニコ5マグネットを採用しています。アルニコ5は磁力が強く広い範囲で弦振動を拾うため、倍音の多い艶のある音になります。
タンノイのユニット、モニターシルバーやレッドの原型との噂もあり、タンノイやアルテック604などで採用しているウーファー用磁気回路の中央を貫通する形で高域用ホーンを構成し、さらにウーファーのコーン紙を高域用ホーンの延長として利用されています。
タンノイでは1個のマグネットで低域と高域の駆動部を構成しているのですが、Type-Hにはそれぞれ専用の磁気回路が付いています。
エンクロージャーはOld ImperialとよばれるType-D、D151。
今では良く耳にする「バスレフ方式」。このOld Imperialもその方式が採用されていますが、実は1936年にJensenが初のバスレフエンクロージャーを発明し、当時、低音再生に大きな貢献をしたそうです!!本家なんですね。
高さ80cm、幅68.5cm、奥行き32cm。
外観は、角のラウンドが圧迫感なく、とても気品のある佇まい。見た目よりも重さが軽くて驚くのですが、9mm厚という薄いエンクロージャー。この薄さでラウンドをつくるとは、技術力の高さを感じます。
また、店頭に入荷しているこのキャビネットはオリジナル品で、板を充分に寝かせて、乾燥させているとのことで、美しい響きのある音色に、なるほどと納得。
今までにTANNOYのオートグラフで、英国製のオリジナル箱、英国製箱、日本製箱と3種類の音を聴いた経験がありますが、まるで響き方が違いました。Jensenも同じことで、同じ形をした箱をときどき見かけますが、音が全然違います。
ちなみに、フェイスもいくつか種類があり、当店にはオリジナル品のフェイス違いを2種類ご用意しております。
音は、ヴィンテージの「ノスタルジック」とか、最新のスピーカーの「ハイスペック」とか、そういったことを超越した素晴らしさがあります。
サンサーンス交響曲第3番作品78「オルガン」では、地面を埋め尽くすほどのオルガンの低域、高域もごく自然な伸びやかさで、レンジの狭さは全く感じません。
グレン・ミラー、ベニー・グッドッマンは、スイング感に体を揺らし、それぞれの楽器が耳ではなく心に響いてきます。
エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング「April in Paris」では、エラの声に艶やと潤い、温かみがあり、そこに加わるルイアームストロングのダミ声はチャーミングで、2人のリラックスしたムードが伝わってきます。
ビング・クロスビーのビロードのような声が、言葉では言い表せないほど素敵!
写真の右奥はALTEC VALENCIA 、右手前はJBL BARON
今は、サウンドクリエイトで一番小さい部屋の通称「赤部屋」にてMAJIK DSM1台で!鳴らしています。
当時のものとは思えない解像度の高さと、エレガントかつ懐の深い音楽再生、美しい作りは、現代のものにまるっきり引けを取りません。それどころか、時代を超えて今にあるという、気品が漂います。
この素晴らしいJensenにケーリー・グラントもなんとも満足げ!?
Jensen old imperial cabinet / Jensen Type-H ¥880,000/税込・ペア
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