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流線型のヘッドシェルが近未来的なユニバーサルアーム専用カートリッジJICO「SETO-HORI REMODEL」(2mVの高出力MCカートリッジ)。

ご紹介を受けて、JICOさんがカートリッジをお持ち込みくださって、本日聴かせていただきました!


ターンテーブルは、LINN LP12。
MAJIKパワーサプライ
SME専用サブシャーシKORE
軸受けKarousel
アームSME3010R

プリンスには油絵具付きの・・そう、竹田私物。

(アンプはMM,MCフォノ内臓SELEKT DSM KA。
スピーカーは、Wharfedale SFB、Davone Rithm、昨日入ってきたイギリスVoigtのスピーカー※これまたゆっくりご紹介します)

直前までは店の中古のSPUを取り付けて鳴らしておりました。
LINNのストレートアームとは異なる感じを楽しんでおりました。

この「SETO-HORI REMODEL」は、接点を少なくするためにネジを使わない!というこで、アルミ+銅合金の完全削り出しで作られたシェル一体型のカートリッジで、陶磁器のケース、カンチレバーはボロン、針はマイクロリッジダイヤモンドチップ。

(説明を聞いている段階でなんとなくイメージが重なる・・。接点を極力少なくしたいためにストレートアームへ舵を切ったLINN、アルミ削り出し、LINNのカートリッジKandidのカンチレバーはボロン・・)

縁起の良い白蛇さまのような瀬戸物で作られたケース。
「絶縁特性、低い透磁率と保磁力」とあります。
これによって、磁界などの外部からの干渉を低く抑えることができるとのこと。
そうに違いない。音への期待が高まりますね~!

聴いたのは、
・シナトラ「Sinatra at the SANDS」(STEREOSOUNDからリリース、ベイシー菅原さん監修の盤。これ音がいい!!)
・カラヤン指揮「ビゼー:カルメン」
・KUNIKO「COUNTERPOINT」
・Joe Sample「Rainbow Seeker」
・Duke Ellington 「Ellington Uptown」

まずシナトラのライブで、うるさくならずに迫力が出ることに驚く。
が、ちょっと歪むとこともある?との話から、
営業の方が「130Ωあるハイインピーダンスなんで、場合によってはMMのフォノのほうがよいこともあって、、。自分はMMのフォノイコ使う方が好きなんですけど・・」というお話しあり、SELEKT DSM KAのMCからMMの入力に変更。

MCよりMMのフォノイコライザーのほうが、素直でのびやか。
・・ということで、試聴再開。
音の安定感とトレース能力の高さに、弊店スタッフ皆それぞれ驚きました。
・・3010Rとの相性が良いのか?ユニバーサルアームとは思えない安定感が。

私はKUNIKOのCOUNTERPOINTにびっくり。
マリンバの楽器のみで構成されるこのアルバム、LINN Recordsからリリースされていて録音良いのですが、カートリッジやアームを選らばないと、ぼんやりしたり、ポワンとした響きが抜けない。
マリンバの響き、基音と倍音みたいなところが見通しが良くクリアなのですが、変に解像度解像度してなくて疲れない、リラックスできるけど情報量多い。
「この盤こういう風に聞きたかった」という満足感を得られました。
以前使っていたProjectのアームからSMEに換えて聴いてみたのですが、アームがリジットでないと難しいのかな・・と思っていた盤なのでした。

エリントンの盤も、カラヤンのカルメンも、カッチリと鳴らしてくれるのですがクソ真面目みたいなのでなく、
本当に安定したバランス良い「こういう風に聞きたい」というところをちゃんと埋めてくれる、リファレンスになるような音。
メイド・イン・ジャパンのいいところが全部出ている音でした。

弊店のスタッフは「OrtofonのSPUとSHUREのMMの美味しいところを両方持ってるなー」
「中域を中心としたバランスなんだけどレンジひろーい」と言っておりました。
あと、持ち手の安定感、操作性の良さも。


ケースも凝った素敵なケース。

418,000円のカートリッジなので、決して安くはないのですが、昨今の超超高級化に走っているカートリッジ事情からみると、
このカートリッジ、費用対効果的に決して高くない!・・高いけどもちろん。

残念ながら、今日1日限りの試聴でしたが、これはおススメ!
(竹田)

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