今日お出かけいただいたお客様に、Brodmann F1、ヴィンテージスピーカーのUTAH搭載のオリジナルスピーカー(オレンジ)、LINN MAJIK109を聴いていただきました。
お客様のコメントがわかりやすかったので、その様子を・・
まずは、Brodmann F1から。
いつも聴かれているというロベルト・オルサーのピアノトリオを聴かれる。
クリアな音が魅力の繊細さと芯のしっかりしたところが特徴のヨーロッピアンジャズ。
イージーリスニングというよりは、もう少しピアノの音色に表情があるタイプの音楽。
第一音から「え~~」
まず驚かれたのが、空間表現が広く、開放的であること。低音の量感がたっぷりしていること。
このサイズのスピーカーでこの低音、しかも無理のない自然な低音にびっくり。
そう、小ぶりなスピーカーで低音を出そうとすると、中々頑張っている低音になってしまったりするのですが、Brodmannの低音はホールトーンまでも再現します。
吸音材を一切使っていないので、本当に楽器の生音を聴いている様。
「ボーカルはどうかな。宇多田ヒカルとかどうでしょう。」
そういえば、今年引退した安室奈美恵チャンが産休で活動休止した年に、4人の歌姫が生まれたそうで、
その4人は、浜崎あゆみ、aiko、椎名林檎、そして宇多田ヒカルでした。
彼女のデビューアルバムのi’ts Automaticをかけましたところ、少し残念な表情。
「そうか、ボーカルはちょっとなのかな・・。」
ミリオンセラーの1枚ですが、残念なのは録音・・というか音作りがいまいちな事。
低音も止まってしまって下が伸びていないので、上も伸びない、声も引っ込むので、他のボーカルを聴いていただきました。
ナルホド、こんなに違うもの!確かにさっきのは低音止まってしまっていますもんね・・。
Charlie Haden(ベース)とPat Metheny(ギター)のデュオ「ミズーリ・スカイ」をかけると・・
「これもよく聞いています。え~~~!やっぱり低音の自然さがすごいですね。弦を弾く音っていうんですか、その感じがすごく綺麗。」本当に楽器を操っている細やかさが出ます。
歪みとか、そういうのが全然感じられない低音で気持ちいい。
こういうなり方するスピーカーは他にないですね。
====
こっちにも興味ありとのことで、
弊店のオリジナルスピーカー、アメリカのUTAH社の同軸ユニット搭載のスピーカーに変更。
(UTAHについて)
オレンジ色のファブリックを纏ったUTAHはもともとギターアンプなどのスピーカーのブランドだったので、弦のものや、ギターが得意。
ナルホド、この音は自分のスピーカーと近いですが、中々いいですね。
歪みとかあるんでしょうけれど、耳につかない。嫌な感じがしない。
これは宇多田ヒカルはきっといけますヨ・・とリベンジ。
「おお!宇多田はさっきよりもずっといい」
ヴィンテージで、上と下がそんなに伸びていないので、丁度いい感じにまとまるのです。
トレーシー・チャップマン「Give me one Reason」など聴いていただいたのですが、彼女のハスキーボイスが生き生きとして、ちょっとライブの雰囲気あり。
====
最後に、「LINNのスピーカーってじっくり聴いたことないので・・」と、
LINN MAJIK109を。
実は私にも意外(失礼)だったことに、このスピーカーの魅力を再確認。(SELEKT DSMとものすごい相性良いみたい)
音のつながりが良いことに驚かれるお客様。
「自分はフルレンジを使っていて、どうもバラバラな音は苦手なんだけど、これなら2ウェイでもいいかなって思えますね。」・・・「え!?3ウェイ!?」
そうなのです。LINNのスピーカーはほぼすべてのものが、AKTIV、そしてEXAKTという進化の道が用意されていて、真価を発揮するのですが、それもあってスピーカーのネットワークにはかなり研究に研究を重ねていると思われます。
なので、シングルで鳴らしたとしても、そのつながりの良さはとても魅力で、それなのでナチュラルななり方をするのです。
派手さはないのですが・・と申し上げたところ、ここまで「普通にいい音」っていうのは中々ないですよ。
このスピーカーがこれで15万円て、コスパがすごい!!
=======
うーん。
私の拙い説明より、よほどわかりやすい・・・と思って、今日の会話をまるごとアップしました。
(竹田)