昨日のいい加減なブログ、失礼いたしました。
今日はお客様のコメントを挟みながら・・・
お伺いして早速Kandidを取り付けたいところですが、まぁあわてずに・・・。
現状のAKIVAの音を聴かせて頂きます。
お客様宅へのお伺いは、数か月ぶり。
前回は、このミュージックルームに床工事が入ったため、一旦機材を搬出し、その後再度セッティングにお伺いしたのでした。
床が馴染んで、低域がずいぶん出るようになってきて、ちょっとかぶっています。
もう1人がアームにカートリッジを取り付けている間に、セッティング。
KOMRIの4Kアレイは、4つのユニットを近接配置することで1つの点音源で鳴っているかのように鳴ることを考えて設計されていて、AKURATEやKLIMAXクラスの3Kアレイでももちろんそうですが、左右の位置がピタッと合うと、ものすごくS/Nがよく、臨場感のある鳴り方をします。
セッティングにはシビアですが、上品でナチュラルで手でつかめるかのような実在感。
お客様はピアニストでいらっしゃるので、ピアノの音にはとりわけシビア。
ずれているとピアノの低域は滲んだり、音がべたっとしてしまったりします。
しかも、ピアノの一言で言っても、ピアノによって、演奏者によって、はたまた録音で、響きも様々。
KOMRIのスーッと深く伸びた低域で、ピアノが、特に低音が、ぶれたり滲んだりしないことに軸を置きつつセッティングします。
時たまボーカルに戻らないと、定位が悪いということになってしまうので、ボーカル、オーケストラも入れつつ。
結果、セッティングを少し変更することに。
前回は、お部屋の作りから、壁からの距離が左右大体揃うように、部屋の角に置く左chに対して、右chを5mm奥・3cm外側に置いていました。
しかし床が馴染んで具合が変わり、どうも左右が合わないので、両chのスピーカーの後ろ壁からの距離を合わせ、スピーカー間も中央から均等に。
要はシンメトリーにしてみました。
よい傾向のため、これでほんの5mm程度ふりをつけ、左側面の壁の影響は、KOMRI後ろのチューニングアイテムSHAKTIや、オリジナルインシュレーターなどちょっとした吸音・拡散でアレンジ。
ピタッと合うと、今まで以上に緻密な奥行きや音場が目の前に再現されたので、ここで一旦終了。
ここで、丁度Kandidの取り付けが完了して、さて、いざ聴かん!
というところで、今日はここまで。
引っ張っているようでゴメンナサイ。
お客様のコメント、たくさん頂いたので、2回に分けます。
明日は一呼吸挟んで、その2は日曜日に!
・・・ちなみに、「お客様はピアニスト」と書きましたが、
プロのピアニストでCDも出されている住友郁治さん。
最新作は、昨年のライブ録音、Beethovenのピアノソナタ。
悲愴、月光、熱情等を収録。
多くをベヒシュタインのピアノで録音されており、この最新アルバムでは、最新のベヒシュタインを使っての演奏でした。
新しいものは、響きが長くニュアンスが出やすいそうで、その前々年にリリースされたリストのアルバムと響きの比較をしても面白いよ、とお話し頂きました。
左が、2013年のBeethoven
右が、リスト生誕200年に向けてリサイタルされた2011年に3日間ホールにて録音されたもの。ピアノは、ご自宅の100年前のベヒシュタインを使っての録音。
最新のピアノと100年前のピアノの響きの違い、興味深いデス!
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