AAVIKのアンプで鳴らすPIEGA 311がサラウンドのフロントに・・・
一昨年、PIEGA COAX311の駆動をAAVIKのプリメインアンプに任せてから、すっかり音楽に心酔されていたお客様。
「シアターをやろうかな」とご相談をいただきました。
そもそも、このお部屋はご自宅を建てられた時に、ご自身でスピーカーを吊るし、プロジェクター、スクリーンで5.1chサラウンドを組んでいらっしゃいました。
それから10年以上が経って、HDMIの規格やプロジェクターが古くなってしまい、AAVIKのご納品時には、シアターはまあ必要ないかな、と仰られていましたが、自粛期間の長い夜や、サブスクリプションで色んな映画やドラマが気軽にみられるようになったことなどから、折角スクリーンはあることだし、今のシステムを活かし、シアターを組めないか・・と。
そうしてご提案したのが、LINNサラウンドのCase3。(下記リンク先参照)
<LINNサラウンド>
ちなみに、電源の取り回し、接続はこのような感じに。
サラウンドというと、機器をどこに置くかが重要になります。
ご新築の場合だと、自由に検討できますが、後付けの場合、線を這わせる見栄えもありますが、音質的にもどこを引き延ばすのが、劣化が少ないかなど、考えどころ。
こちらのお宅では、フロントスピーカーを、AAVIKのアンプで鳴らす際、Ansuzの中々良いお値段のスピーカーケーブルも入れていらっしゃいました。
AAVIKのアンプはPIEGAのスピーカー横の棚(写真左奥)に。
HDMIケーブルはプロジェクターやBDプレーヤーの都合上、左手前のラックあたりにきている・・。
この場合、
・HDMIケーブルを、更に伸ばして前に持っていく→その場合BD、アンプ機材は都合4台がPIEGA横にくる
・機材は全部HDMIがきているところの手前のラックに置く。→Ansuzのケーブルを引き延ばす!?
・AAVIKプリメインアンプとLINN EXAKTBOXIの間のRCAを引き延ばす
通常考えられるのはここまでで、
1つ目の案は、お客様のご要望、見た目は今のままがいい。機材を前面に増やしたくないことから却下。2つ目の高級ケーブル7mくらい引き延ばすなんて暴利をむさぼるような提案、元から却下。
3つ目は、これまでピュアオーディオが1mのRCAケーブルで聴かれていたのに対して、これも7m離すというと音質劣化に繋がるので却下
じゃあ無理じゃん!?
それがあるのです。
LINNサラウンドなら。
良い方法が。
それはAKURATE SYSTEM HUBとAKURATE EXAKTBOX-Iの間のEXAKTLINK(LANケーブル)を引き延ばす。
リアスピーカーについてもスピーカーケーブルをもう少し引き延ばすことになりますが、機器の置き場所とどこを引き延ばすかにおいて、ピュアオーディオの音質を下げることなく、サラウンドに昇華できる方法として、一番影響が少ないのがこの接続。
信号ラインは、
アナログ信号では、
ターンテーブルからの微小信号<RCAやXLRケーブルで送られる信号<スピーカーケーブルで送られる信号・・という順番。イコール長さを引き延ばしたくない順番です。
しかしデジタル、しかもEthernetなら双方向のやり取りで引き延ばしてもアナログに比べ劣化が少ないので、安心なのです。
(LINN EXAKTスピーカーは、そのためLP12のフォノイコでも、スピーカーでもEXAKT LINK(LAN)で伝送するのです)
お客様は、軽井沢の別荘はヴィンテージスピーカーでターンテーブルを楽しまれ、ご自宅では現代のスピーカーでシアターを楽しまれています。
「贅沢なことではあるけれど、勝手な固定概念で決めつけずに、それぞれの良さを楽しみたい」。
とても素敵なシステム構築。
(竹田)