LINNの最新システムは、アンプの直前までデジタル伝送するEXAKTスピーカーですが、
従来のラインアップにあるパッシブスピーカーや、生産終了になったスピーカーもEXAKT化が可能です。
お客様がお使いのLINN AKURATE(アキュレート)242。
長く(2003年リリース以来)LINNのハイエンドシステムの顔だったスピーカーです。
そのキリリとした精悍な佇まいは「AKURATE」の言葉そのままで、
こうして今顔を合わせても変わらぬ魅力があります。
お客様の元々のシステム構成は、オールLINN。
・AKURATE DS
・KISTO(AVコントローラー)
・MAJIK6100+AKURATE4200 でフルAKTIV駆動
こちらを、今回ブラッシュアップ。
元々2chでお楽しみだったので、AVコントローラーは必要ない・・
それならと、DSMのHDMI基板をお楽しみ頂くことにして、
・AKURATE DSM
・AKURATE EXAKTBOX(10ch仕様※)
・MAJIK6100+AKURATE4200
で、EXAKT化!!
※AKURATE EXAKTBOXには、6ch仕様もラインアップにあります。
アンプの直前までデジタル伝送と言っても、パワーアンプから配線されるスピーカーケーブル(5ウェイのため、左右・各5本のケーブル)はそのままだし、何かそれってメリットあるの?
そんな声が聞こえてきそうですが、DSとアンプの間をEXAKT LINK(デジタル伝送)で接続することの大きな意味は2つ。
1つには、クロスオーバー歪をゼロにできること。
AKURATEのスピーカーは5ウェイ。
ということは、4つのクロスオーバーがあるわけですが、ここで失われるものがいかに大きかったかは、EXAKTスピーカーができて初めてわかったこと。
そしてもう1つは、スピーカーの左右chから出る音の誤差をかなりのところまで合わせることが出来るということ。
ステレオスピーカーは左右1組で、勿論メーカーで、左右の誤差がなるべく少ないように出荷されていますが、全く同一に合わせることはできません。なので、ユニットが増えれば増えるほど、その誤差・ずれは重なります。
EXAKTスピーカーは、この2つのことをクリアしているため「ものすごく位相の揃ったスピーカー」なのです。
(もし、そうなってなかったらセッティングが悪いのかも。気をつけます。)
余談ですが、こういうことから複数ユニットを持つスピーカーを敬遠してフルレンジ一発を好む方がいらっしゃいますし、逆を言えばフルレンジの音を好む方がEXAKTスピーカーに大きな魅力を見いだすということもあります。
何年もお客様のことを楽しませていたAKURATE242、こうした変化を遂げて、姿を変えずにまた驚かせることになります。
鳴らしたてとはいえ、今まで見せたことのなかった表情を垣間見せる242。
「なるほど」
「そこにいる感じがしますねぇ」
「・・すごいな」
「こうなるのか・・」
お客様のほうも、段階を踏みながら「知っている242」の「知らない部分」にフェイズを合わせていく感じ。
ワタクシ共、仕事(接続)が終わったら早く失礼した方が良さそう・・・なのは、当然のことなのでした。
システム:
LINN AKURATE242 スピーカー
LINN AKURATE DSM ネットワークプレーヤー+プリアンプ
LINN AKURATE EXAKTBOX デジタルクロスオーバー
LINN AKURATE6100、AKURATE4200 10ch パワーアンプ
LINN メーカーサイト