LINNのCLASSIK MUSIC(クラシックミュージック)とスピーカーのKATAN(ケイタン)は、かつての定番の組み合わせでした。
LINNのギラード社長のお父さん、アイバー・ティーフェンブルンが代表だった時代に、自身のお母さんのために作ったと言われているCLASSIK MUSICは、CDとアンプが1コンポーネントで、ナチュラルな良い音が得られるとして、大変人気を博したモデルでした。
オーディオ的・・というよりは、シンプルに楽しみたいミュージックラバーたちの強い味方だったのでした。
CDを入れれば簡単にいい音が出るわけで、このモデルが生産完了になってネットワークプレーヤーDSに成り代わった時は、このモデルだけでも・・という声は少なからずあったと思います。
CLASSIK MUSICをご愛用のお客様にとっても、当時のDSはNASの設定だとか、操作だとか、ちょっとハードルの高さもありました。
あれから14年。
ネットワークを使う機器は増え、タブレットやスマホで何かを操作したり、音楽を流したりすることが一般化して、このCLASSIKにもiPodを有線接続して聴くという方が増えてきた頃から、CLASSIK MUSICからDSへ世代交代する人も増えてきました。
今回のお客様も、ずっと話には聞いていたけれど・・と、CLASSIKの不調で店頭に機材をお持ち込み頂いた際に、結果的に不具合はなかったCLASSIKとMAJIK DSMを比較され、操作もしてみたところ、「なるほど・・。これならできそう」ということで、MAJIK DSM3を導入されることになりました。
木の風合いがとても素敵なお宅に、ご愛用のKATANは、コルビジェのLC1や新居猛のNychairととてもいい雰囲気。
MAJIK DSM3ともすぐに馴染んで、気持ちよく歌いだしました。
新しくされたTVとはARC接続でやり取りするので、TVのリモコンで音量調整もでき、操作も簡単。
DSも初期の頃に比べたら、本当に使いやすくなりました。
NASはSoundgenic。
お客様のお仕事柄、ご自宅にいらっしゃることが多く、音楽は必須。
しかしながら、耳につく音というのは、思考の邪魔になるものです。
そういうところ、LINNの音というのは、料理にとっての美味しい水みたいなもので、邪魔することなく、あることで環境が気持ち良くなる・・そんな音だと思います。
DSMになってクリアさが増したように思うとお客様。
後から頂いたお便りでは、ちゃんとした音源は本当にいい音で鳴りますねとのこと。
でも、息子さんもスマホからのAirplay再生で感動していたとのことで、万事順調のご様子。
BGMにも主役にもなれる。
そういう存在って、探すと意外とないものです。
(竹田)