
20年愛用していたシステムが壊れたらどうしましょう。
時代はネットワーク。現代のシステムに置き換えすると何になる???
使い方はともかく、音は耳に馴染むでしょうか。
CDプレーヤーとプリメインアンプ一体型でシンプルなデザインのLINN CLASSIK MUSICを20年来お楽しみになられていたお客様。
とうとう壊れてしまったシステムでしたが、これを機にスピーカーのKATANも一新する・・ということで、システムを聴きにご来店になられました。
ジョス・ストーンとジャニス・ジョプリンが鳴ればいい・・・。
ということでいくつかスピーカーを聴いていただいた中、最終的にLINN 119とMAJIK DSM4をご納品させていただくことになりました。
CLASSIK MUSICからMAJIK DSM、
KATANから119というと、少しオーディオをご存じの方なら「LINNからLINNでしょう」と思われるかもしれませんが、
この間のLINNの進化は、CDからネットワークプレーヤーへの移行、自社製DACまでの道のり、LP12音質向上の飽くなき探求心、
EXAKTスピーカーのテクノロジーから、フラッグシップ360EXAKTの誕生・・・と、技術開発に関わった人たちの数、労力は計り知れず、その数々の技術のエッセンスは、大いにこのシンプルなシステムに注ぎ込まれています。
そう、川から海に出るほどのものすごく大きく長い道のり。
そんな大きい流れの中で、普通なら、20年前の音から正常進化するのは難しく「昔は好きだったけど、音変わっちゃったな」ということがほとんど。(ブランド自体の元気がなくなってしまうことも)
好きな音、好きなモノがあったら、それが時代と共にそのまま進化することを強く望みますが、実はそれはとても難しいことだと思います。
なので、鳴らし立ての音に、20年LINNに慣れ親しんでこられた方のつぶやく
「すごい、、、」
は、すごく重くて意味深い。
・・と私は思うのです。
(竹田)