
「自分でもあきれるほどレコードを聴いています。」
LP12のアップグレードをされたお客様からのメールの頭にこの一文が。
悦に入ったご様子が目に浮かびます。
LINN MAJIK LP12を導入いただいてから数年。
LP12のアップグレードを検討され、今回
アーム Krane → Arko
サブシャーシ Standard → Kore
電源 MAJIK Power Supply → LINGO4
底板 SOLID BASE → Trampolin
と、かなりな底上げアップグレードをされました。
これにより、S/Nがグッと上がり、静寂の中からの立ち上がり、情報量が大幅にあがり、更に33/45回転もボタン一つでかけかえられるように。(50Hz/60Hzの自動切り替えも可能になります)
お客様からは冒頭にあげた一文から始まる、素敵なメールをいただきました。
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「Arkoは、いつまでも眺めていられますね。美しいです。
なかなかどうして、Adiktともベストマッチですね。
Koreの表面仕上げも、きれいです。
Lingoは、45回転が再生可能な外部電源ぐらいに思っていましたが、ランプで「待て」を知らせてくれるのは面白いですね。(※)
新しいレコードが届くと、はやる心で針を落としますが、「待て」でひと呼吸置くとレコードをジェントルに扱える気がします。
Lingoの置き場所問題は、多くのユーザーを悩ましていると思いますが、この置き方はうまくいきました。
ロゴもよく見えて、ここしかないぐらいの置き場所ですね。」
(※ 33/45回転の切り替えは電源長押しですが、ランプが暗くなると「回転が安定したよ」という合図。)
「音とは関係ないことばかりに感動していますが、夜遅く、静寂系を聴いてみると、ゾクっときました。
特に坂本龍一のアルバム『12』の最後の曲の再生は、夜聴くのはちょっと危ないぐらいに思えるほどでした。
ペンギンカフェオーケストラのパーカッション系のガサゴソッと鳴るところが大好物なのですが、その瞬間が来ると、ハッとLP12を見てしまいます。このあたりは、Lingoなのか、Arkoなのか、アースなのか、はたまた、電源の取り回し効果なのか、凄いです。
ジョニミッチェルの8枚組のアルバム”Love has many faces”は、滅多に褒めない妻が二度部屋に入って来て、これいいね、と言いました。」
「後半、竹田さんがいろんな技を繰り出してくるので、翻弄されましたが、
今朝、改めて、ストリーミングで聴いてみると、低域の押し出し良く、クリアになった気がします。
NASやルーターは、できるだけ離して、別系統が良いと思っていました。実に意外ですね。
繋ぎ方を変えただけのコスト0円で、良くなるとは。アナログ再生の静かさがワンランクアップした気がします。
アースは、素人には、ラビリンスですが、オーディオの奥深さを感じます。」
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以前から弊店のお勧めの電源の取り回しにしていただいていましたが、お久しぶりに伺ったので、LP12のアースの取り回しの最新版や、NAS関係の電源についても聴いていただきながら「押しつけ」試聴をいただいていただのでした。
シンプルなシステムで、小音量での再生。
静けさの中からの立ち上がりが、オーディオでは難しい。
機械の性能や精度もさることながら造りも影響します。
音を出しながら、静けさを出してくれって無理難題言っているのですから(笑)。
それをここまで音楽を再現してくれるとは、本当に良いシステム。
お客様が耳で目で愛でていらっしゃるので、システムもすくすく育っています。
(竹田)