先週、Marten Parker DuoのダイアモンドエディションをLINN KLIMAX SOLOで聴いてから、これは多分KLIMAX TWINのほうが合うのではないかな、、と思っておりました。
その比較をしてみたくて、うちの若手、牧野と加藤2人を巻き込んで、今日は比較試聴会!
加藤が本日のInstagramで、レポートしておりますので、こちらではそのオフショットを。
まず、LINNのトップエンドのアンプは2種類。モノラルアンプのKLIMAX SOLOとステレオアンプのKLIMAX CHAKRAで、見た目は2筐体(写真3段目)か1筐体(写真2段目)の違いのように思えますが、中身が全然違う。
使っている素子が異なり、SOLOはバイポーラトランジスタ。TWINはモノリシックICとバイポーラの組み合わせによるもので、通常モノリシックICで動いているのですが、ここぞの力が必要な時にパッとバイポーラが支える、その信号の受け渡しの仕方などでLINNが特許を取っている技術です。
なので結構スピーカーの制動の仕方が異なるのです。
まずBORRESEN Z2フロア型で、2人に聞いてもらいました。聞いた曲は、ボーカルや、クラシック、マイケルジャクソンのほか、BTSやレッドハットチリペッパーズなど2人の聴きなれたものを中心に。
SOLO、そしてTWINで。聴き終わった後に感想を聞くと、
加藤「SOLOって性能が凄い良いんですか?なんか、たくさん音が聞こえて、ググ(btsのメンバーらしい)の声が、すっとすごく入ってきました。すごい制動してる感じ。これはスピーカーが素晴らしいんですか?どっちだろう。」
牧野「音が一音一音なんか立ってる感じがする」
低音はどうだった?
加藤「低音がTWINのほうが歯切れがいい感じで好きかなぁ」牧野も同意。
2人ともSOLOで聴いた方が良いとのこと。では、スピーカーを変えてみましょう。
MartenのブックシェルフParker Duo。これもSOLO、そしてTWINの順で聞きました。どうやら比較試聴に慣れてきた様子で、試聴中の表情も違ってきたゾ。
加藤「TWINすごくいいです!まとまりがあって、バランスが良くて、音数も多くて、全部しっかり出てる感じ!BTSはこの組み合わせが好き。」
牧野同意して、うんうんと頷く。2人は同じ年くらいの見た目にみえますが、加藤のがだいぶお姉さんで表現力に長け、口下手な牧野くんは「言いたいことを言われた感」でしたが、激しく同意していました。
BTSなどのポップスだと、ブックシェルフの低音がちょうど良い。しかも歯切れのよいTWINだとどハマりです。クラシックの最低域がかなり伸びるようなもので比べると、BORRESENに軍配が上がるかな。今日はあんまり聴いていないけれど。
ただ、Martenは予想通りTWINとの相性が抜群でした。力加減がTWINでちょうどよいのか、ラヴェルのピアノ協奏曲ではタメが出て、Martenの美音が引き立ちます。
最後に、TWINの約6分の1の価格のNuPrime AMG STAを繋いでみました。
これで全然問題ないんですけどどういうことですか!?と2人。
マイケルジャクソンなど、やや厚みが減るものの、曲によってはその感じが出ないものも。歯切れの良さは出て、情報量も申し分ない。
ちょうどいらした昔馴染みのお客様が「この人はオリンピック狙えるかもみたいな、可能性を感じさせる素晴らしい音だね」と、説得力のある一言で場をさらっていかれました笑笑。
牧野は、先日、2階のRCAのヴィンテージスピーカーで、MAJIK DSMのアンプとNuPrime STA9を比較し、NuPrimeの魅力に目覚めたところ(初めてヴィンテージスピーカー良いと思いましたとのこと)なので、NuPrime結構好きなんだよなぁ。と呟きながらの試聴会終了。
KLIMAXアンプのご比較は今週末までです!!
(竹田)