今日はLP12のアームのアップグレードに。
4年近く前にお求め頂いたMAJIK LP12。
その際は、お客様お持ちのユニバーサルアームをつけたいとのことで、MAJIK LP12にパッケージになっているカーボンアームの代わりにユニバーサルアームを取り付け、お楽しみ頂いておりました。
その後、AKURATE DS/Kなどのご導入を経て、LINNのテクノロジーのユニークさ、斬新ではありますが決して奇抜さを狙っているのではない、根本から考えて取り組むその姿勢に都度感心され、
「これは持っているLP12にLINNのアームを付け替えて聴いたらどんな音がするのか」
と関心を持たれ、今日のご納品に至ったのでした。
LINNの最高峰のアームEKOS SE。
ところで、このEKOS SEは羽のように軽い動きをするので、このアームの能力を発揮させるには、実はLP12のサブシャーシの強化が必須。
今まではKEELというアルミ合金を精密切削加工した超高価なサブシャーシしかラインアップになかったのですが、昨年冬にKOREというKEELと比較するといくぶん簡易なサブシャーシが登場したので、このKOREとEKOS SEの組み合わせで、セットアップさせて頂きました。
上に見えているアームボード部は、アルミ削り出しで、サブシャーシと一体化されているのです。
10日近くお預かりし、ご希望のアキュフェーズのAC-5を取り付け、調整の上ご納品。
さて、音は・・・?
お客様、この度ユニバーサルタイプからLINNのアームへ換えることで、下の写真の9個のカートリッジをしばらくは諦めることに。
9種類の音に匹敵する価値がないと困るのですが・・・
第一声、「あっきらかに、(以前の)何倍もいいですよ」とのこと。
ボリューム絞っても情報量が多くて、細かなニュアンスが聞き取れること、
曲間の無音が、今までと全然違うこと。
とにかく、しっかり情報拾っている感じがして、音自体がよくなったこと・・・
などなど、あっという間に2、3枚のレコードをかけかえて、「確認」されます。
S/Nがかなり上がっていること、それに加えて情報量が上がっていることで、押し出しの強さではない、生々しさ・リアルさが出て、音もクリアですが空気感が濃い!
さぁさ、今日は遅いから、ありがとう、もう大丈夫。
私はこれからちょっと色々聴かないと。
とのこと。
前回のAKURATE DS/Kの時は、夜中の3時頃まで聴いていたとのことでした。
今日は何時頃まで演奏会は続くことでしょう・・・笑