先週に引き続き・・・
MAJIK DS-Iのアンプ部、これはLINNのテクノロジーが凝縮された結構贅沢な造りだということに改めて驚きます。
1つに、先週のブログでご案内した「CHAKRA POWER」というテクノロジー。
もう1つは・・・
LINNは「表面実装」・「多層基板」という技術を採用しています。
「表面実装」とは、信号の経路がプリントされた基板に、ディバイスを実装しています。
そのパーツたるやとても小さく、更に「多層基板」で、見た目と裏腹に、X軸・Y軸・Z軸と3次元的なレイアウト構成に適切に配置されているため、シグナルパスも物凄く短くできるのです!
とりわけデジタルや微細なアナログ信号を取りまわす部分では実装密度が高く、コンパクトにまとめ上げるメリットを高音質のために積極的に取り入れているもよう。
オーディオのセッティングでも「ケーブルは短い方がいい」と言われますが、機器の内部も同様。ディバイスそのものが大きかったり、経路が長ければ長い程、そこにノイズは乗ってきやすくなります。
最後に・・・
の内の1つ。
スイッチング電源のメリットは小型に出来てなおかつ大出力が取れること。
それから、必要な時に必要な分だけ発電できること。要は、貯蓄しておく電解コンデンサーが無くとも、いきなり100Wの出力を作れるということなんです。
他にも、能率が良く、発熱が無く、とてもエコ。
その反面、高周波ノイズが出やすく、扱いが難しいため、LINNがアンプに採用した99年当初(※)オーディオでは使用されることがほとんどなかったのだとか。1980年ごろ取り組んだメーカーはありましたが、採用しては断念してきた、という背景があるようです。
(※)99年以前からも取り組んでいて、微少信号を扱うフォノイコライザーLINTOに搭載された時は非常に画期的なことだったのだそうです
LINNというメーカーは、「いいと思ったらやれる限りやる!」というような「良い頑固さ」を持っているメーカーだと思います。
そう、MAJIK DS-Iのアンプ部は、LINNの技術と歴史がめいいっぱい投入されている、「今」だからこそできたものなんですね。
製品紹介