ただいま弊店でPIEGA COAX311を鳴らしています。
311を聞いていると、PIEGAの進化をしみじみ感じてしまいます。
・・というのも、私、その昔PIEGAのブックシェルフ、TC10Xを使っていたのです。
「私を魅了したスピーカー」(Stereosound2008.6広告)
COAX311の前の、更に前の時代のもので、コアキシャルのユニットと15㎝ウーファーが、フロントバッフル全面を覆う・・というと語弊がありますが、そんな雰囲気くらい目一杯ユニットというスピーカーなのでした。今の311と同じですね。
このスピーカーの、ひっそりと前にボーカルが立つ感じが、自分のためだけに歌うような、秘めやかな感じがたまらなく好きで、ドーンと前に来たりはしない感じでしたが、とても魅力的でした。
Tannoyコーナーカンタベリーを買うときに予算の関係で、泣く泣く手放しましたが、いまだにあの音は忘れられない。
このコアキシャルリボン(同軸2ウェイ)は、浸透力が強いので、昔はよくいえば高域が華やか、悪くいってしまえば上がちょっと強いそんなところがありましたが、コアキシャルとウーファーの関係、ネットワーク、筐体…と、モデルが変わる度に進化して、COAX311では、とうとうコアキシャルリボンのユニット自体が進化してしまったのですが、おそらくPIEGAはこのリボンのユニットの魅力が最大限伝わる環境作りに専念してきたのだろうと思います。
COAX311でリボンのユニットのケースが黒くなっていますが、横にライナーが入っていることなどからすぐご理解いただけると思いますが、ユニット全体の強度が上がって盤石になり、中高域が更に浸透性があがっているのです。しかもとても自然。
本当の力強さって、おおらかだったり優しかったり自然だったりするものだと、この音を聞いていてしみじみ思うのです。
またいつか持ちたいPIEGAのハイエンドブックシェルフ。
今週末までご試聴いただけます♪
PIEGA COAX311 メーカーサイト
(竹田)