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17時に終わって電気消して、閉店後の納品もなく、ブログも割と早く終わった夕暮れ。

何というわけでもなく、素足になって、POULKJÆHOLM(ポール・ケアホルム)のPK20に胡座かいて身を委ねてみました。

奥の部屋で、由紀さおりがペギー・リーの「is   that all there is」を日本語で歌うのが聞こえる。

日中は、仕事モードでゆっくり座って音楽を聴く気分にはならない(仕事の一環で聞いてしまう)けれど、こんなポカンとした感じは、なかなかない貴重な時間で、ちょっとその気分を噛み締めたりしました。

自粛要請で17時にお店を閉めるのは今週末までなので、来週からは18時までお店もオープンしますし、今の季節の17時でないと、明るい夕暮れもない。表の喧騒や時間の流れに置いてきぼりにされたような、そんなひととき、せいぜい30分くらいが、じんわりと指先まで血を通わす。PK20の程よいバウンド、硬さ7割、柔らかさ3割の心地よさ、身を預けられる大きさ、それがまたこのちょっとの時間を特別にしています。

PK20は藤張りの方が好きだなぁと思いました。藤張りっていかにも夏らしいように思えますが、冬は冬で厚手のブランケットなんかがあれば、意外と暖かい印象に変わります。

椅子というのは季節や時間で、ずいぶんと表情を変えるものだな。と。その記録。

(竹田)

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