WE 91E、3日目は待望のPIEGA COAX411を鳴らしました。
昨日聴いたラヴェルのボレロ、グザビエ・ロトの楽団をPIEGA COAX411でトライ。
お。です。
これは昨日のTannoy GRF モニターシルバーの懐の大きな鳴り方とは当然違いますが、また違った良さがあります。
ロト率いるレ・シエクルの楽器について、ネットで確認したところ、当時の楽器を揃えていて「リズムを打ち続けるのがスネアドラムではなくタンブール(プロヴァンス太鼓) であることと、ピリオド楽器の音色とノンヴィブラート奏法・・」と書かれていて、昨日のGRFでは、音楽性としてそうしたことが感じられ、今日のPIEGAでは、細やかな描き分けに興味が行く、しかし音楽として成立している・・というところで、やはり1曲聴き入ってしまいました。
ロトのボレロはスゴイなぁとも思いました・・・。
(ボレロって、私はオーディオだとじっと最後まで聞いていられないのです。)
それから気が付いたことは、このWE 91Eは、メインを立てるのがとても上手。
ピアノコンチェルトならピアノ奏者を、オペラならメインの歌手を、当然JAZZもボーカルを、マイルスを・・・と、メインの役者をうっとりと聞かせてくれます。
PIEGA COAX411の鳴らし方としては、華やか目になりますが、独特の美音を聞かせます。
もう1種聴いたのは、JBL D123を搭載した弊店オリジナルのミニハーツフィールド。
ドナルド・バードのトランペット「Little Boy Blue」、Miles DavisとJohn Coltraneの「いつか王子様がきたら」がそれはそれは美しかった。
Someday my prince will comeはそのメロディだけでうっとりするのですが、聴き慣れてくると、つまらなくなっちゃうところがあります。というのは、この曲ってよほど丁寧に鳴らさないと、本当の良さが出ないのではないか(何でもそうでしょうが)と思います。ただロマンティックなメロディだけ追う感じになると、皮肉な見方ですが「子供っぽい」と感じてしまうのですが、今日のD123とWE91Eでは、音楽に包容力があって温かさと豊かさとロマンと、まさに大人の王子様がやってきそうな(スミマセン、馬鹿馬鹿しいこと言ってます)素敵な鳴り方でした。
ところで今回聴いているのは8Ωモデル。PIEGAなら4Ω、JBL D123なら16Ωモデルで聞いたらなお良さそうです。
トランスが店頭で変えられるといいなぁ。
(竹田)