このタイトル、なんのこっちゃ?と思われるでしょうか。
どう見てもTannoy Lancasterなのですが、一味違うのです。
これはTannoy Lancasterの英国オリジナルキャビネットに、Wharfedaleの1950年代初頭の12インチ同軸2ウェイを搭載したものなのです。
下の写真がそれとなります。
いかにもいい音がしそうでしょう!?
お客様はヴィンテージマニアでもなんでもなく、ランカスターくらいのサイズのものをお探しだったのですが、
弊店でこの組み合わせで鳴らしていたところ「なんだか好きかもしれない」と、ご興味をお持ちいただきました。
でも、TannoyにはTannoyのユニットがいいんじゃないのかなぁ、どうなの?
それではTannoyのモニターゴールドの10インチならあるので、片側ずつ取り付けたのを聴かれてみますか?とご提案。
(私も興味ありあり)
そして後日、片側Tannoyモニターゴールド、片側Wharfedaleを取り付けた状態でご試聴。
難しいなぁとおっしゃられながら、それぞれのスピーカーの前に近寄って、やっぱり自分はWharfedaleのほうが好きかもしれない。
その様子は<こちら>に詳しく書きました。
さてお次の課題は、OCTAVE V80SEで鳴らすこと。
ユニット比較はLINN MAJIK DSM4で聴いていただいたのですが、実際駆動するのはOCTAVE V80SE。
V80SEだと、ヴィンテージスピーカーは場合によってちょっと強い時があります。
ですので、そこは内部吸音や内部配線で対応。
内部配線はウェスタンのケーブル、吸音はV80SEと接続して、ピアノの低音部などがやや飽和するところなどに対応して、
バスレフポート周り、ユニットの取付板周りを中心に吸音。
最初にご試聴いただいてから少し時間をいただいてしまいましたが、先月やっとご納品と相成りました。
右奥に見える小さな四角いボックスは、EMI DLS529。<WORKS>
ちょっとスピーカーがこうして並ぶのはコレクターみたいで嫌だな・・ということで、こちらも移設。
意外な置き方ですが、デスク脇に移設。
私がなるべく見えるようにしようとすると、奥ゆかしいお客様はこちらもあんまり目立たせたくないとのこと。
でも、薄い素材のテーブルクロスが前髪に少しかかっていてもなんのその。
EMIとTannoy(Wharfedale)、お客様が引き寄せられたものは知らずのうちにイギリス系。
それぞれ全く異なる魅力を放っていました。
NuPrimeも相変わらずいい仕事していました。
(竹田)