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銀座に越して11年。
しばらくぶりのYG Acousticsです。
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実は秋葉原時代、力を入れていたスピーカーの1つでした。
11年前だとiPhoneもないので総日常的に写真を撮っていなくて、探したらあまり写真も残っていませんでしたが、Anat Referenceを、色々なお宅に納品していたのです。

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秋葉原時代、最後に改装した試聴室。 右端にYG Acousticsが写っています。

今回はお客様のご要望もあり、新製品も早々にLOUNGE入り。
オーディオショーではいつも聴いているものの、店で鳴らすのは本当に久々。
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こうしてみると、むかしに比べて随分洗練されたように思います。
キャビネットの剛性もかなり上がっているのでは。

ちなみに、Sonjaは今から6年前の2012年に創立10年を記念して発売されました。
昨年には新開発のツイーター、ボイスコイルなどがフラッグシップモデルに搭載。
(フラッグシップモデルは3,850万円!)
それと同じツイーター「Billet Dome」と、「ViseCoil」インダクターが搭載され新生「Sonja2.2」としてこの度登場したのです。
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このツイーターの特徴は「ソフトドーム」+「ハードドーム」のハイブリッドであること。
そのツイーターがこれ。
うっすら3本の筋が入って中央で三角を描いているのが見えますでしょうか?
これがハード・ドームの役割を担うエアフレームです。
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その原型は、右側。これを削りに削って、左側のプラスチックの中にあるエアフレームにしていくのです。
この形状は、計算しつくされ、削りの技術でここまできてしまうのですから、さすがYG Acoustics。
その重量わずか30㎎です。
貧乏性は、削った残り物でまだいくつかできるのでは??と思ってしまいますが、それはエルメスのケリーバッグなどと同じような気が。(エルメスのケリーなどのバッグも、1頭分の革の一番いい部分しか使わないと聞いたことが)

とにかくこのエアフレームにソフトドームを固定することで、それぞれの特性の長所が活かせるという考えです。
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その考え、やはり音に現る。
このスピーカーについて分解能や解像度について言うのは今更感がありますが、
美しい倍音を響かせながら、揺るぎなさが非常にあります。

ツィマーマンが弾き振りするショパン「ピアノ協奏曲」の、安定感のある腰の据わった、それでもって繊細なオーケストラ、アリシア・キースのライブでの力強い歌唱力、Hiromiとチック・コリアのダイナミックな掛け合い・・。

これでもか、と難しめの曲をプレイリストに入れてしまっては、凄ーい・・と圧倒されるのでした。
それで、これを鳴らしちゃっているのがOCTAVE RE320ステレオアンプで(プリアンプは同ブランドのHP300SE)、改めてOCTAVEってば何でも来いだ・・というのも2つ目の感想。

さて、期間が短い上に、今週はイベント三昧でピンポイントでしかご案内できず、大変恐縮ですが、
6月8日(金)、10日(日)は終日鳴らしております!

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