第79回アカデミー賞の授賞式が行われました。
作品賞・監督賞を含む4部門で「ディパーテッド」が受賞。
監督のマーティン・スコセッシは悲願のオスカー像を手にしました。
助演女優賞ノミネートの日本人女優の菊地凛子さん(映画「バベル」)は、残念ながら受賞を逃しましたが、それだけでも大きな話題になっていますね。
日本に住む私たちにとって、アカデミー賞はまだ見ぬ映画の数々を品定めする「品評会」で、これから封切される映画の批評やストーリーを垣間見る一番のイベント。
特にハリウッド映画は(ひとくくりにしてしまってはいけないのでしょうが・・)授賞式後に世界中の興行に影響があるため、こぞって”オスカー”を目指して競り合います。
そもそもアカデミー賞は”アメリカ映画の発展”を目的にした賞だそうで、選出もハリウッド業界人によるもの。かなり偏った地域性と基準で行われているそうです。
世界三大映画祭(カンヌ/ヴェネチア/ベルリン国際映画祭)にも含まれず、国際映画祭でもないアメリカの映画の祭典。しかしながらその影響力は絶大なものがあり、世界で成功するには”アカデミー賞”が一番ということらしいのです。
華やかな授賞式は見ているだけで楽しいものですが、それにしても長い間”無冠”のスコセッシが香港映画のリメイクで受賞したことは、なんとなく複雑な思いがします。
(金野)