music

クラッシックのプレーヤーがJAZZを、

その逆のJAZZプレーヤーがクラシックを、
どちらもあります。
前者なら、クラシックの巨匠の1人のアンドレ・プレヴィンのJAZZピアノはとてもクールで、ヴァイオリンのメニューインは、ジプシーヴァイオリンのグラペッリと息がピッタリ。
後者は、捉え方が2つあって、キース・ジャレットがチェンバロでゴルトベルク変奏曲を弾いたり、ベニー・グッドマンがモーツァルトのクラリネット五重奏曲、協奏曲を演奏するように、クラシック音楽の枠の中で演奏するパターンと、オイゲン・キケロやエリントンのようにクラシック音楽の名曲をJAZZアレンジして演奏するパターンとあります。
(余談ですが、クラシック音楽はポップスにもなっていて、エリック・カルメンの「All by myself」は、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番の2楽章。シナトラやセリーヌ・ディオンも歌っていますし、フレンチポップのシルヴィ・バルタンはモーツァルトの交響曲40番を「Caro Mozart(哀しみのシンフォニー)」としてなぜかイタリア語で歌っています。)
今日ご紹介するのは、知性派の二人、
JAZZピアニストのブラッド・メルドーと、美しいメゾ・ソプラノのアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが作った1枚。
2011年リリースでしたが、見落としていました!
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Anne Sofie von Otter, Brad Mehldau / love songs
1枚目は、メルドーの作曲、2枚目は様々な国から2人の考える「愛の歌」を。
興味深いのは1枚目で、メルドーの曲ということもあって実験的でもあるのか、
クラシックとJAZZの巡り会う場所は「ここだったのか!?」という感じの作り。
冒頭にあげた音楽はそれぞれ素晴らしいけれど、JAZZかクラシックかどちらかに寄っていると思うのですが、このDISC1は、オッターの歌い方、メルドーのピアノ、それぞれの個性がどちらかに偏ることなく表れている感じがします。
歌詞はメルドーが書いたものではないですが、歌詞というより「詩」です。
なんだか、21世紀ラブソングといった趣(?)で、オッシャレーでオトナ。
知性とテクニックと才能と経験、そんなものたちがブレンドして出来た作品。
2枚目はバルバラやジャック・ブレルの曲があるかと思えば、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の「Something Good」や、「バグダッド・カフェ」の「Calling You」なども収録されているので、きっと楽しめる1枚に。
これは是非、ライナーノート、歌詞、日本語訳付きのCDで持っていたい。
Legatoでも在庫していますので、ご希望の方は是非。
ここまで書いたら素晴らしいもう1枚を。
お客様から教えて頂いたこれ。
Roberta mameli (ソプラノ)、La Vanexiana(イタリアの古楽グループ)、
Claudio Cavina(指揮)、Emanuel Cisi(サックス)、
Fausto Beccalossi(アコーディオン)…/
Monteverdi Meets Jazz
ルネサンス、バロックの両時代を生きたモンテヴェルディ。
・・・が、JAZZ!?
これはクラシック音楽として聴くような雰囲気で、JAZZバージョンにしているものではなく、ほとんどオリジナルのスコアから離れてはいないのだとか。
実はバックの演奏が、JAZZミュージシャンによる演奏で、サックス、ベース、ドラム、アコーディオンなどが入っているのです。
マメリの声とサックスが、じわじわっと心に沁みる演奏です。
静かに聴きたい1枚。
当時こういうプレイヤーが居たら、どんな音楽ができていたんでしょう!?
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