先週、「JAZZ評論家の・・」というと「俺はJAZZ愛好家だ」と怒る寺島靖国さんと、宗教学者の島田裕巳先生が、「LINNの真髄を聴きたい」とお店にいらしてくださいました。

島田先生は、元々LINN EXAKT SYSTEMをお使いで、3人集まると寺島さんからはいつも私と島田先生は「LINN党」と揶揄されています。
が、「オーディオショーに行かれた寺島さんがLINNを聴きたいと言っている」とお話を頂き「おお!ついにリンにご興味が!?」と驚きながらのお出迎えでした。
とはいえ、寺島さんは、伝説のCDプレーヤー「LINN CD12」のオーナーでもあったし、そう驚くことでもないのかもしれませんが、まぁこれまでにLINNのトータルのシステムの音をお聞かせして唸らせたことがなかったのは事実。
セッティングにも腕が鳴る・・。
「やっぱりLINNの音はこういう感じになっちゃうんだよな~」という寺島さんが夢に出てくるほど、
言ってしまえば私自身が「寺島さんの耳」を決めつけていたのですが、実際は落ち着いた口調で「こういう低音はなかなかない」「こういう風に鳴るのか」「これはいい音だ」と言われ、肩透かしを食らうほど、皮肉も否定もなかったのでした。
誰が聴いても良い音は本当の良い音。
いつも思っていることですが、寺島さんに当てはまるとは思っていなかった!
試聴のあとは近くで一杯ひっかけながらJAZZ談義。
ミュージックバード以来のトリオのやりとりが楽しいひと時でした!
寺島さんは「It’s a lonsome old town」が好きだと伺って、私の好きなシナトラのアルバムに入っていることを話し「シナトラ歌ってるんだ。それは知らなかった。立派なもんだ。俺はあの暗さが好きなんだ」
9月に霞町音楽堂で島田先生にイベントしていただいた際には、島田先生は、キースジャレットの参加アルバムをすべて聞かれたとのこともあり、生き字引のように色々ご存じで、キース談義のひと時も。
ところで、来る12月3日に寺島レコードから新しいCDをリリース予定。
クラシックのピアニスト山口ちなみさんが、キース・ジャレット「ケルンコンサート」の再現演奏のコンサートを霞町音楽堂でされて話題になっているのですが、それをCDにされるのです。
キースが即興で演奏したケルンコンサート。その譜面があり、それを山口さんが譜面通り演奏する。それをCDで聴く。
さて、それってどういうことなの?長年JAZZに本気で携わってきた寺島さんの問いかけかな、と、受け取りました。
ご本人はご自身に問いかけていらっしゃるようでしたが、、。笑
(竹田)










