デンマーク家具の本を読んでいたら、こんな言葉に出会いました。
「それでも線は微笑を帯びるべきだ」
これは、Kay Bojesen(カイ・ボイスン)という銀食器などのデザイナーの言葉。
ジョージ・ジャンセン(※)で1910年から修行して、その後ドイツやフランスでの時間を経て
コペンハーゲンで銀細工師として働いた人・・・なのだそうです。
※流麗なフォルムのカトラリーや、アクセサリーを作っているブランド。ご存知の方も多いかと。
当時のドイツやフランスの直線的なデザインを体感して、
自分の体から出た言葉なのでしょう。
デンマーク家具の、滑らかかつ、基軸がしっかりしているフォルムは、
安定感、安心感、穏やかさ、豊かさ、中庸の美、、、など色々な言葉を思い浮かべますが、
「微笑」ということばを得て、深く納得しました。
イコールではないですが、「微笑」と聞くと、弥勒菩薩半跏思惟像の表情にあるアルカイック・スマイルを思い浮かべます。
眺めていると上にあげたような言葉が、泉のように湧き出る感じがします。
そしてもう一つとても似ているものを思い出してしまいました。
LINN KLIMAXの微笑
デンマーク椅子の「微笑」も見てみましょう。
ウェグナー PP701
ウェグナー The Chair
とても大らかでありながら、唯一無二の存在感を放っている・・
そう思いませんか?
Legato EYES