今朝のセッティング中、Jordan Wattsのフラゴンで、ケルビーノ扮するスザンヌ・ダンコの声が実に魅力的。
声の響きにちょっとしたスクリューがかかるような、不思議な奥行き。ただ、ダイアン・シュアの声などちょっと膨らむし、スピーカーの角度を変えると、セオリー道理にいかない。ちょっといつもとなり方が違うなとも思い、そうだそうだと窓を閉めシェードを下ろしました。
ウチのビル、古くてまだ響くのよね。フラゴンがあんまりいいから、掃除の途中で座り込んじゃったのでした。
もう一度ケルビーノのアリアを聞くと、さっきの方がちょっと響きが面白かった、、と少し肩を落とします。オーディオではよくあることです。
でも、他の曲で気になった膨らみやうるささはなくなり、スピーカーの角度などもセオリーに従って変わります。
窓の響き、振動が音に乗ってある曲ではとても良いが、他の曲はダメということに。ちなみに窓を閉めたケルビーノは、ダメなわけではなく、ちょっとこの役柄の跳ねっ返りなところが音と合っていただけで、良いのです。そして、それはセッティングやケーブルを見直せば、窓の余分な響きを使わなくてもなんとかなる部分。
歪みや振動など、ノイズは音楽の一部でもあります。
そもそも、スピーカーやアンプもそれを込みで聴いているわけで。しかも時々すごく魔力的な音を出したりします。
でも歪みや振動のそういう魔力は、ハマった曲だけがとてつもなく良くて、あとのがダメとか、全部同じに聞こえるとか、あるいは日によって良し悪しが出たり結構気まぐれで悩まされます。
なので、オーディオって、結構ロジカルに、几帳面にやるのが、良い音への近道かな、と最近つくづく思います。
極性や方向性と言った基礎的なところ含めて電源や接続の仕方(「弊店のお勧めする正しい接続」をぜひ)、位置や置き場所含めたスピーカーのセッティング、アンプの置き方などなど、あとは機器選びももちろん重要ですが高いものである必要はありません。
そんなことが正しくなされていれば、かなりいい線行くと思います!!
(竹田)