たまには小話でも。(いつも)
先日の定休日に、天気が良いので機嫌よく洗濯ものなど干していましたら
口をついて出てきた旋律が。
♪ ♪♪♪♪♪ ♪♪ ♪♪
「なんだっけ、これ。
バッハだ。なんだろう。」
ピアノだったかなー。
でも優しい音色だった気がするからグールドじゃないな。
自宅のNAS、一応あたりをつけて片っ端からバッハの曲を流しますが行き当たらない。
一旦諦めたものの、夜自宅に帰ると、より一層聴きたくなりました。
スマートフォンのアプリで、流れている曲から何の曲か探し当ててくれるアプリに歌いかけてみますがわからず(当然)。
聴きたい欲求はどんどん募るばかり。
こうなったら・・の、リーサル・ウェポンで、
仕事でお世話になっているFさんに下手くそなボイスメッセージを送ってみました。
次の朝目を覚ますと「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえでは?」というメッセージがあり、
何の謎かけかわからないまま休みを過ごし、定休日開けて尋ねてみると、
「まんまですよ!」とのこと。
そう、気になっていた曲は
バッハのオルガン・コラール集から
BWV645 「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」
なのでした。
そのまんまですね。
何の謎かけでもありませんでした。
礼拝の時に歌われる賛美歌やコラールは、教会に集まった会衆の人々が歌いやすいように
割と単純な旋律のものが(鼻歌で歌えるくらい)多くあるのではないでしょうか。
教会音楽というと、眠たくなるイメージでしたが、
いい曲がたくさんあって、この「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」は、とても美しい曲です。
ちなみに、上でご紹介したのは
バッハの専門家と言われるヘルムート・リリングの演奏によるオルガンコラール集(オルガンの前奏曲)。
下は、これの原曲で、作品番号BWV140。
テノールのアリアです。
この曲の4曲目「シオンは物見らの歌うのを聞けり」が大変美しいですから、
是非聴いてみられて下さいませ。
包み込まれるようです。
カール・リヒターの指揮、ペーター・シュライヤー(テノール)、
ミュンヘン・バッハ管弦楽団の演奏
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