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竹田:このブログを見ている方の中では、もしかすると知らぬ人は居ない!?かもしれないLINN LP12。
45年という年月を経てなお形を変えずに進化し続けるターンテーブルです。オーディオ製品としても、とっても稀有な存在だと思います。
このターンテーブル、45年前のものも現行のパーツに置き換えて、アップグレードすることができますが、それはひとまず置いておいて、まずは、現行のスタンダードモデルMAJIK LP12から、アップグレードする場合のお勧めの順番をご案内していきたいと思います!
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まず、基本の「キ」として、LP12の構造からみてみます。
● 本体部分(全LP12同じ)・・・木枠(プリンス)、軸受け、インナープラッター、アウタープラッター、
● サブシャーシ・・・上記回転部分とアームが載るところ。上級機はアームボードも一体型になっています。(Standardサブシャーシ→KORE→KEEL)
● パワーサプライ・・・言わずもがな、LP12の電源。上級機は外部電源になり、更にモーターとセットだったり、内蔵フォノイコのパワーサプライも兼ねたりします。(MAJIK電源→LINGO4→RADIKAL AK→KLIMAX RADIKAL)
※MAJIK電源のみ、50Hz/60Hzの切り替え、33/45回転の切り替えができない
●アーム(MAJIK付属のアーム→AKITO→EKOS SE)
●カートリッジ(ADIKT/MM→Krystal/MC→Kandid/MC)
●底板(SOLID BASE→TRAMPOLINⅡ)
●内蔵フォノイコライザー 底板と兼用(URIKA→URIKAⅡ)
●フォノイコライザー(単体) UPHORIK
製品詳細はLINNのカタログにて>>>LINN製品カタログ

たくさんあってわかりにくいですが、
要は、
本体+サブシャーシ+電源+底板+アーム+カートリッジ
そして、
スタンダードモデルのMAJIK LP12は、フォノイコライザー以外すべてがパッケージになっているというものです。

パーツをアップグレードすることで音質向上につながるのですが、そのアップグレード先にやっちゃうと、良さが十分に出ない・・・というものもあります。
たとえば、アームのEKOS SEは、羽根のように軽い動きをするアームで、相応の盤石なアームボードでないとEKOS SEの能力を発揮しにくくなります。
MAJIK LP12にいきなりEKOS SEだけ足しても・・と言うようなことなのです。

・・ということで、スタンダードのMAJIK LP12からのアップグレードお勧め階段を、金野と共にご案内してまいります!

金野さんならMAJIK LP12、次に何かアップグレードするとしたら、どうします?
私は、自分の持っているMAJIK LP12はカーボンタイプのProject 9ccなので、アームをまずはAKITOにしたくなるなぁ。まずはLINNでそろえたい・・。
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金野:その昔、 LINN が推奨する LP12アップグレードチャートなるものがありました。カートリッジやトーンアーム、底板や電源など どの部分からアップグレードしていくのが正しく効果を発揮するのかがわかるようになっていて、「自分の LP12の仕様なら次は LINGOかな」みたいな感じで LINNが作った道しるべに乗せられる(笑)
当時はまず電源、次に底板、その次がトーンアームで最後にカートリッジという順番でアップグレードしていくと良い、と言っていたと思います。
サウンドクリエイトが立ち上がったくらいの時(もう 20年!)は、まだサブシャーシの種類は無くて、古い LP12 を扱いの方に換装をおすすめする Circus Kit(サーカス キット)というものがありました。今で言うスタンダードサブシャーシなのですが、軸受けとインナープラッターが新しい工作精度と素材になる他、アームボードの素材やスプリング一式が一新されて再生能力が格段に上がる内容でした。
今は KORE も KEEL もあり、どの部分からアップグレードするのが良いか悩ましいところ。
でもやっぱりまずは電源を LIGO4 にするのがいいんじゃないかな?
情報量も静けさも格段に上がるし、その後にアームを変えた時の差が大きく出るし。
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