LINN UNIK。
2way・バスレフ型スピ-カー。
W235×H228mmの割と真四角に近いスピーカー。
カラーはホワイトかブラック。
特徴がないと言われると「そうですね」と言ってしまいそうな、ごくフツーに見えるスピーカーです。
これの何がすごいか、まず超ロングセラーモデルであること。
前進の5110の頃から数えるとおよそ18年作られています。
目立たないようでいて、それだけご要望が多いというのは、理由は多角的に色々あります。
しかし、まずはやはりこの世界「音」。
19mmドームツイーターと10cmウーファーというシンプルな構成で、樹脂でできたキャビネットは意外なほどに堅牢で、響きをこもらせることもなく低域の抜けがよいのが特徴。
それからバランスがとてもよく、ナチュラルな音で、BGMとしても会話の邪魔をしません。
が、中域にほんのり厚みがあって、音のクオリティもよいので、意外にオールラウンドに鳴らしてくれます。というか、美味しいところドリな音。
ウーファーと組み合わせれば、シアターサウンドはもちろん抜群。
ジョニー・ホッジスのサックスにうっとりするようなエリントン楽団の演奏や、エルトン・ジョンの「Your Song」、イザベル・ファウストのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲などなど。
奥行きが103mmで壁掛けに有利というのもメリットの1つで、壁掛け用のブラキットを別売していたり、フックでかけられるよう壁掛け穴(写真下の中央上の黒い部分)がついています。
デザインはシンプルの極み、音はクオリティがよくてナチュラル。
エントリーのものでも手を抜かない、LINNの良心が、長く愛される所以かもしれません。
68,000円(ペア・税抜)