感覚という言葉、皆様、よくお使いになられるかと思います。
それだけでなく、よく耳にする言葉でもあります。
「寒さで指の感覚がなくなる」「感覚が鋭い」「感覚で解る」「新感覚のデザイン」などなど。
「感覚」という名詞。幅広く、大きな意味を持つように思います。
直接的な意味は、ヒト(動物も含む)が外界の情報(光・音・におい・寒温・におい)を感知すること、また、その仕組み。
感知した結果、脳内で生じる体験の事を指します。
生理学的な意味では、感覚は、アリストテレス(古代ギリシャの哲学者。中世スコラ学に影響を与えた人物。プラトン、ソクラテスと共に西洋最大の哲学者の一人とみなされた)などにより古来から5種類(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)に分類されて五感と呼ばれてきたそうです。
現在の生理学では感知される情報の内容、感知機序、伝達様式などからにより
多くの種類に分類されていて、その分類自体も確定されていません。
「かゆみ」などをはじめ、仕組みが未解明の感覚も多く残されているからだそうです。
聴覚で感じる「音」。それにより起こる意識。
感覚はその人により、個人差があるとは思います。
でも、何にしろ、「良いものは良い」と五感が判断し感受性が豊になるのでしょう。
そして、心も豊にしてくれるのです。
オーディオにおいても、「音楽を聴く」という刺激を感じる動きを、どのように感じ取って表現するか。
モノの良し悪しを決めるのも感覚(センス)により起こるものでしょう。
先日、お客様がこんな事を、おっしゃっておりました。
「オーディオは音楽を聴く装置。自分に合った(自分が好きな音楽を楽しめること)モノを選ぶことが大切。ただ、感覚で音楽を楽しむものだから、その装置も聴いて良し、
触って良し・見て良し。良いにおいじゃなくて、美味しくないものを食べながら、音楽を聴いても何も感動をしないでしょ。」
五感を超えた知覚を指す、第六感で音楽を聴いてみたいものです。
(三浦)