いよいよ春本番のような季節になりました。というより今年は冬らしい日は数えるほどしかなかったですが・・・。

「雪が溶けたら何になる？」という問いに対してほとんどの人は「水になる」と答えるそうです。ごくごく一部の人は「春になる」と答えるそうです。なんとも趣のある答えだと思いませんか？

さて、話は変わって本日のテーマは熱中。皆さんはこれまで多かれ少なかれ、何かに熱中したことがあると思います。現在進行形のもの、既に興味が薄れてしまったもの。

もちろん私もこの30年間でさまざまなものに熱中してきたと思います。しかしながら、どれもこれもが瞬間湯沸器のようなものばかりで、人に説得力をもってお勧めできるものがないことに気づき、非常に恥ずかしい思いをしています。

オーディオの世界はソフトもハードも熱中している人が多い世界。しかも瞬間ではなく、長時間継続的に体験を続けているので、話には妙に説得力がある。毎日そんな人ばかりに囲まれていると、自分のこれまでのオーディオ体験が実にちっぽけなものだとつくづく痛感します。

熱中する対象がモノである場合、それは「欲しい」という欲求にとって変わります。「欲しい」という思いが強ければ強い程、そのモノをよく調べ、詳しくなり、アンテナが敏感になり、情報が入りやすくなるという良い循環が生まれます。

ここ5年間ぐらい私は自分の「欲しい」という欲求を押し殺していたように思います。その結果失った代償は大きく、あらゆるモノに対してのアンテナの感度が鈍くなりました。

しかしながらここ最近漸く「欲しい」という欲求が芽生えてくるようになってきました。今後は徐々にそれらを開放していきたいと思います。
そして自分で実際に所有し、体験し見識を深めていきたいと思います。
人に説得力をもってお勧めできること（モノ）を増やしていく為に。

（岬）