「パパは王様」という映画のテーマ曲「Call me Irresponsible」(無責任と言ってくれ)。
「名曲!!」というような重みのある歌詞やメロディではないですが、なんというか好きな曲です。
無責任と言ってくれ、
信頼できないと言ってくれ、
当てにならないと言ってくれ
・・・
でも君に夢中なんだよ。
という、とるにたらない恋愛の歌。
でも、
irresponsible
unreliable
undependable
と、韻を踏んでゆったりと歌い上げるのが、何ともリラックスしてうっとりする歌。
男性も女性も歌っていますが、なんとなく「無・責任」とか、「当てに・ならない」などという言葉は、男性に対しての言葉のイメージがあって、男性が歌う方がしっくりきます。
最近だとこの曲をアルバムのタイトルにしているマイケル・ブーブレが歌っています。
ブーブレのは他の人の歌うのに比べると少しアップテンポ。
一番良く聴くのはシナトラ。
ハミング・・・というか微笑みの延長みたいな気分良さげな始まり方で、余裕の歌いぶり。
なんとでも言ってごらんみたいな、度量の大きさを感じて、その胸に人生預けたくなりますね。
エリントン楽団のこの盤では、ホッジスのサックスがゆるり・たっぷりと歌い上げます。
クールでエレガント。
情けないなぁ、仕方ないなぁと思わせるスキがあるところもチャーミング。
でも、優しくて暖かい。
言葉がなくても充分この曲の感じが伝わります。
女性の声で中々いいなと思ったのは、コニーフランシス。
カワイイのに、芯のある彼女の歌い方。
今の時代女性も働いて責任を課される時代だし、この歌詞が今思うような「男性向け」とか「女性向け」という意識のなくなる日も意外と早いかも?