いつからか、もしかしたらかなり初めの頃から?
海外の音楽(CD)は「ベスト盤」を手にすることが多かったように思います。
今のiTunesやファイル再生になる前から、
お金のない学生時代はCDもたくさん買えないし、
流行りの曲、好きな曲をカセットに入れて持ち歩いていたから、
ベスト盤などを借りたり買ったりするのが、
まあ、なんというか経済的というか、それでよかったんですよね。
でも、日本人アーティストのものは、今のようにはベスト盤がなかったし、
アルバムで聴いて、曲の順番もその通りがよいと思えたし、
シングルにはならない好きな曲をみつけたものでした。
ブレンダ・リーとか、サイモンとガーファンクルとか、カーペンターズとか、アンディ・ウィリアムズとか、そういうのは近所のCD屋さんではBest盤しか売っていなかった気もします。
ビートルズは赤盤・青盤あれば十分だと思っていたなー。
売り手の事情と買い手の事情というところでしょうか。
(アーティストの事情はあまり含まれていない気がします。どうだろう。)
クラシック音楽は売り手の事情からか、「アルバム意識」は薄いかもね、という話を店頭でお客様やスタッフとしていたこともあります。
この夏ロックにはまって(?)、アルバムで聴いていたら、1枚1枚ストーリーがあって、その時代その時代で熱狂を与えていて、「アルバム」で聴くことを改めて意識しました。
これ、ものすごく粗雑な考え方ですので、『違うよ』という場合は是非ご意見いただきたいのですが・・・
クラシック音楽は前述の通りだし、
JAZZは、ライブ盤も多いし、アルバム作りにプロデューサーの力をものすごく感じますが、
・・・意外と、どうなんでしょう、ロックとかポップスって、もちろんプロデューサーの力は大いにありますが、ミュージシャン本人の意図とか伝えたい思いみたいなのを全面に出している、尊重されている、そんな風に思いますが、どうなんでしょう。
もちろんアーティストにもよると思いますが。
くどかったのですが、音楽を聴く時に「アルバム」で聴くのって当たり前のことだと思っていたのですが、考えてみれば意外とそんなに古くはなく、ロックやポップスと育ったものなのかなと思った次第でした。
今は音楽シーンも変わって、iTunesやファイル再生で、「アルバム」という意識は薄れてきているのは確かだと思いますが。
歌手とか・・奏者とかJAZZメンとかは=(イコール)「アーティスト」という呼び方がしっくりこない場合が多いですが、「アルバム」で聴かせたい人って「アーティスト」だなと思います。