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本日、入荷いたしました。
待ちに待ったLINNの新型、KLIMAX DSM3。

いったいどんなことになっているんだろうと、心待ちにしていました。
古株は当然のこと、昨年社員になった20代の牧野、まだ入って2か月の加藤まで、まるでクリスマスのプレゼントのように、届いた箱にみんなの頭が釘付けになりました。

写真では「ちょっと派手か?」とも思えたデザインは、精度の高さを誇る落ち着いた質感に、全員が安堵と喜びを口々にして、早速聴きました。
まずは、LINN KLIMAX CHAKRA/Dと。

従来モデルが十分に素晴らしいので、それを超える、、しかも価格は倍近いので、倍以上に超えてもらわなければなりません、、、それって、どんな音?

まず一音、というか、その前の空気感から違いました。
端で聴いていた私は、自分と遠い方のスピーカーの音が明瞭に通ってくることにまず驚きました。
音場の広がりは、サウンドクリエイト5階の横長の試聴室を超えているように聞こえます。

空気の隅々まで音が宿る感じ。
Tannoy Autograph、GRF、Tru-Sonic、PIEGA、Brodmann、YG、Borressenと様々聴きました。
例えばBrodmannを鳴らしている時、周りのスピーカーたちが静かにそれに耳を傾けるかのようなのです。
変な表現ですが、歌舞伎、忠臣蔵の4段目、塩冶判官切腹の場で、切腹した判官が駕籠に載せられて屋敷を出るまで、かなり長い時間を要するのですが、舞台からは見えない、袖に居る家来役のすべての人が深く平伏しているのだそうで、その緊迫感と重々しい空気は染みわたるが如く観劇側に伝わって舞台と観客側が一体になるのですが、なんだかそんな感じ!
もちろん音楽と切腹の話は真逆のことですが、それくらい隅々まで空気が変わる。
まるで、スピーカーが生きているように見えるほどに、空気が変わるのです。

本日早速聴かれたお客様が、ラフマニノフのVespersを聴かれました。
聞きなれていない私でも祈る気持ちになってしまう。
20代の頃から聞いていて、初めて満足のいくなり方をしたのがLINN CD12だったというお客様の、新型で聴かれた感想は「参った」の一言でした。

あれもこれも聴きたくなる。
フィガロのあのアリアは、3重唱は、魔笛のヴンダーリヒは、荒井由実の陰りゆく部屋は、ホッジスは、ポゴレリチのショパンは、The Dialogueの猪俣猛のドラムは、ラヴェルの協奏曲の深く落ちてゆくところ、グールド、レッド・ガーランド、美空ひばり、シナトラ、今まで聴いてきたもの全部聴きたい。

新DAC ORGANIK(オーガニック)、添加物なしのLINNのLINNによる、ミュージックラバーのためのDAC。
まだまだ計り知れないものがありますが、取り急ぎの第一報です。
(竹田)

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