BLOG

涼しくなってきたものの、店内は少し湿度が高い数日です。
そんな季節の変わり目には、セッティングに変化をつける必要あり。

ベストポジションが出ていたら、そこから5ミリとか、1.5センチ前に出してみる、下げてみる、
ラックのポールの締め具合を確認してみる、一度結線を抜き差ししてみる、置きっぱなしのオーディオアクセサリーを一度外してまたつけてみる(溜まっているのをリフレッシュ)・・など。

店頭ではカーテン効果が技ありでした。

古いビルの窓がかなりビンビン響くのですが、気候のせいなのか、新型KLIMAXのエージングがきいてきて低域が伸びてきているせいなのか、窓の響きが邪魔して低域が感じられにくい。
そこで、写真くらいまでロールカーテンを下げてみました。
低域が伸びて音が前に来て、回り込みも出てきました。

面白いのが、例えばチャイコフスキー交響曲6番「悲愴」や、ブラームス交響曲1番などは、このカーテン効果を大いに実感しますが、ブラームス交響曲4番やヴィヴァルディの四季などは、そこまで感じず、カーテンを青線くらいまであげたほうが、かえって上が少し華やかで嫌いじゃないかも?という感じ。

特にジュリーニ指揮シカゴ交響楽団のブラームスなどだと、ちょっとイタリア風な明るさ(楽団はアメリカだけど)・・雑そうでいて細やかで、ただの根明(ねあか)じゃない感じが出て面白く聞きました。
これはちなみにLINN AKUDORIK EXAKT SYSTEMで。

ショルティ指揮シカゴ響のベートーヴェンを、アメリカタンノイで聞いたときに
全力で「アメリカー」という感じで、これ以外に考えられない!という体験をしたことがあります。
実物を聞いていないのでイメージでしかないけれど、コンサートで聴くような高揚感を覚えました。

オーディオならではですが、そんな音楽と音が混然一体となった時の音は、オーディオでも不思議と記憶に刻み込まれるものです。

ジュリーニのあとは、JAZZ喫茶ベイシーの菅原さん選の1枚「A Day at Jazz Spot ‘BASIE’」を、壁際のTru-Sonicで堪能。バディ・リッチのやんちゃなドラミングに巻き込まれてノリノリに。

いい職場ですねーと言われるたびに、ゆっくり聴いていられないですよーと言っていますが、
確かにいい職場だ。
(竹田)

コメントは利用できません。