昨日LINNの新製品発表会があり、行って参りました!
その前にEXAKTについて少しご説明。
LINNの「EXAKTスピーカー」や「EXAKTBOX」という製品がありますが、これは全て「EXAKTエンジン」という技術を使っているもののことを言っております。
多くの場合CDやネットワークプレーヤーなどのデジタル音源でも、早い段階(プレーヤーの中、あるいはDACなど)でアナログ信号に変えて、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーへと送られますが、「EXAKTエンジン」ではアンプの直前までデジタル伝送をするのです。
例えばカメラが良い例で、デジタル領域では果てしなく多くのことが可能になります。
それをむやみやたらに使いすぎると、原型を留めないことにもなりますが(写真でもボディコンシャスにしたり太らせたり、染み消したり色々ありますよね)
LINNは、音楽の原型に手を入れるのではなく、元々音楽を邪魔していた部分だけにメスを入れることにしたのです。
それがEXAKTエンジンでやっていることなのです。(詳細は以前の記事をご参照下さいませ。LINN EXAKT化 その1)
このEXAKTエンジンは、当初LINNのスピーカーのためのものでしたが、
そのうち、B&W ノーチラスや802、JBL9900にも対応。
チャンネル分のパワーアンプと、EXAKTBOXを使えば、前述のスピーカーもEXAKT化できるというもの。
そして今回・・KEF Reference5も!!
今回とりわけニュースであるのは、ここ。
「デジタルのクロスオーバーのデザインを、KEF社がやっている。」
今までのB&WやJBLのEXAKT化は、LINNがクロスオーバーデザインをしているのですが、今回のKEF Reference5は、KEFによるもの。
それは、スピーカー製作者の理想の音により近くできるということで、従来のReference5用には「EXAKTキット」が販売され、新たにReference5のEXAKT版もリリースされるということでした!
LINNはEXAKTエンジンというテクノロジーを、多くのスピーカーがよりよくなるために、使えないかと思っているようで、今回のKEFとのコラボレーションはその第一弾ということになります。
時々お客様に、このスピーカーもEXAKT化できないか??
というご質問を頂くことがありますが、それも遠い将来ではないかもしれません。
余談ですが、LINNとKEFのコラボレーションは、実は2回目だそうで、前回は、1974年のアイソバリックスピーカー。
この時のミッドとウーファーはKEF社のユニットだったそうです。