★ラヴェルとガーシュイン
ラヴェルのピアノ協奏曲の第二楽章Adagio Assaiに親しむようになって久しい、、というほど長くもないけれども、自分としてはまぁ割と長く聴いている。だけど2楽章ばかり聴いていて、その前後を疎かにしていました。(夜聴く感じじゃないから)
今朝大分行き(ご納品)の道中流し聞きしていたら、以前にもチラと思ったのだけど、ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーに似てるなぁ、ガーシュインが影響を受けたのかなぁと思い、「ラヴェル ガーシュイン」と検索をかけたら、音楽之友社のオンラインに、まさに知りたかった記事がありました。〈ラヴェルとガーシュイン〉
詳しいことはこの記事を読んでいただくとして、私の想像とは逆で、ラヴェルがアメリカへの演奏旅行の際にガーシュイン本人の演奏で「ラプソディ・イン・ブルー」を聴き、その音楽性を高く評価したようです。
それでもクラシック音楽の作曲家として、名を馳せていたラヴェルに、ガーシュインは作曲を学びたいと申し出たのだとか。その後のラヴェルの返答が、時代と共に表現が変わってきたようですが、これについても上の記事で触れられています。
ラプソディインブルーは、1924年
ラヴェルのピアノ協奏曲は1931年
渡米は1928年。
直接的な影響については書かれていないけれど「ラプソディ..」の音楽性へのラヴェルの心酔を感じます。
でも、どうも素人耳としては2楽章に繋がらないんだけど、、わかる日がくるのかな。
★ ナット・キング・コールとオスカー・ピーターソン
昨日の弊店のミュージックInstagramにダラダラと書いたのですが、ジャケットのうっとり感に惹かれて、その昔買ったレコード。
ボーカルが主体のこのアルバム。一聴するとナット・キング・コールに聞こえるのですが、オスカー・ピーターソンが歌っています。強いて言えば、ナット・キング・コールよりやや控えめ、優しいあんちゃんと言った風情。
ピーターソンはナット・キング・コールを敬愛していて、一方、ナット・キングは、ピーターソンのピアノを評価して、自分がピアノを封印する代わりにピーターソンに歌うことを封印させた、という話を聞いたことがあります。
ラヴェルとガーシュインの交わされた言葉もそうですが、こういう話は口伝えされるうちにちょっとずつ変わっているかもしれません。
ところで、ピーターソンのこのアルバム、一流ではないかもしれないけど、ピーターソンの「好き」が出ているアルバムだな、と、最近になって思いました。歌が好き。音楽が好き。
ナットキングコールを知らないまま聴いて、死ぬまでこれしか知らなかったらきっととても大切な一枚だったかもしれません。
そんな点でもこのアルバムは、タイトル「Romance」そのものだなと思います。
(竹田)