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今週は、販売店向けにLINN JAPANから新製品発表会があり、
私たちも入れ替わりで参加してまいりました。

新製品と言っても、360パッシブも360EXAKTも聴いているし、50周年モデルのLP12 50もオーディオショーで見ているけれど・・・。
特別なのは、本国からギラード社長が来日して、直接お話しがうかがえたということ。
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新しいテクノロジーについての説明もたくさんありましたが、何より感銘を受けたのは 50周年記念のモデルLP12 50についての話でした。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この50周年モデルは、アップルで20年以上デザインを手掛けた(2017年にはデザイン最高責任者)ジョナサン・アイブとのコラボレーションによるもの。

20年といえば、私たちがApple製品と認識して誰もが持つようになるまでのほとんどの時間で、その未来的なデザインは、今でこそ当たり前ではありますが当時はとても斬新で憧れの的だったとも言えるでしょう。

そのジョナサン・アイブとのコラボレーション、、というのは、それはそれはすごいことであります。

すごいことですが値段もすごい。999万円。

私は発表当初価格を見て、自分とは関係のない世界、、とテンションが下がってしまいました。また「コラボレーション」というのも、今の時代そこかしこで頻繁に行われます。話題性や、数少なく作ることで投資目的になり得たり、その商業的な匂いにイマイチ肌が合いません。LINNも50年という特別な区切りにはやっぱり誰かの名前を借りたいのか、、というのが最初の印象でした。

しかし、ギラード社長からこれがどのように起こったのか、このことについての喜びを聞いて、印象が変わりました。

詳しくはまたLP12 50と共にお話ししますが、、

つまるところ、テクノロジーのプロとデザインのプロが、50年形を変えることなく続いたこの稀有な存在LP12に対して、最大限の敬意を払いつつも挑んだということなのです。

更に言えば、これまで長きに渡りデザイン面で決して最高峰とは言えないLINNでしたが、50年前の一番初めのプロダクトが既に完成されたデザインであった。そして、今回のジョナサン・アイブとの経験を通してこれからのLINNの50年が一皮も二皮も剥けたものになるであろうこと。

その過去と未来の間に立つLP12 50は、その存在そのものに大きな意味があるんだ、と改めて知ったのでした。

今までありがとう、これからも宜しく。

(竹田)

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