こんにちは。白川です。
投稿間隔が空いてしまい、大変申し訳ないのですが、音楽勉強ノートのコーナーです。
こちらのコーナーでは、まだ音楽の知識に乏しい私が勉強するために、
お店の中にあるLP盤の中から聴いたものをご紹介させていただきます。
(Instagramではスタッフの聴いた楽曲も紹介していますのでそちらも是非ご覧ください)
弊店で販売中のレコードもどんどんご紹介させていただきますが、
非売品の場合でもLP12を使ってご試聴いただくことは可能ですので、ぜひお声がけください。
本日のレコードは「エリック・カンゼル ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/パリのアメリカ人」です。
(弊店にて税込¥5,280で販売中)売約済み
今回のガーシュウィンはクラシック音楽史を大きく4つに分けた際(バロック→古典派→ロマン派→近現代)の「近現代」にあたるそうです。
前3回でロマン派まで聴いてきたので、遂に最後の時代となります。
(振り返って見てみると初回のバロック音楽、バッハのピアノ協奏曲から合わせて4曲だけなのにちょうど一年。投稿頻度が遅くて誠に申し訳ありません。)
「近現代」って聞くと「現代」という言葉が入っているので、最近のことにも思えますが、
(そんな勘違い私だけかもしれませんが)
クラシック音楽史では20世紀初頭から第2次世界大戦の終わり頃(1945年)までを指すことが多いようです。
そんな激動の時代の近現代クラシック音楽を早速聴いていきます。
まず最初に思ったのは、前3回までで聴いてきたクラシック音楽とは全く違うということでした。
楽曲について調べてみるとそれもそのはず、ラプソディ・イン・ブルーはシンフォニックジャズと呼ばれるジャンルで、ジャズ風の表現を伴うクラシック音楽だったのです。
ジャズがなんたるかをしっかり理解できていないため、どのようなジャズの表現技法なのかはまだわからないのですが、明らかに今まで聞いてきたクラシック音楽とは常軌を逸するものでした。
年代順にクラシック音楽を追ってきたからか、王侯貴族に雇われて作成していたクラシック音楽が、こんなにも自由に表現ができるものになったのだなと、時代の移り変わりを強く感じました。
ラプソディ・イン・ブルーはディズニー作品「ファンタジア/2000」の中でも演奏されていた楽曲だったため、聴き馴染みがあり、シーンのイメージがすぐに浮かびました。
(ファンタジアとはクラシックの名曲×ディズニーのアニメーションがテーマの短編集で、
皆様も見覚えのある魔法使いの帽子を被ったミッキーが出るのも当作品)
作品内ではニューヨークが舞台で、登場人物それぞれが本当は自分のしたいこと、望みがある中で日々を過ごし、最終的にひょんなことから望みが叶うという物語でした。
作品を見たことがあるため、そのイメージに引っ張られそうでしたが、「ファンタジア/2000」のことを忘れて聞いてみると、私にはニューヨークではなく、エジプトなどの砂漠のある地帯が浮かびました。
(同じディズニー作品で言うとアラジンのような世界観です。)
冒頭は特徴的なクラリネットから始まるのですが、陽炎に揺れる砂漠が思い浮かび、
一番有名なフレーズでは王城で戴冠式などの催しが行われる様子。怪しげな洞窟などが思い浮かぶフレーズもあり、頭の中はもうアラビアンナイト。
と、ここまでラプソディ・イン・ブルーにばかり触れてきましたが、パリのアメリカ人では
タイトル通りパリの街並みが想起されました。
冒頭ではシャンゼリゼ通りを優雅に歩く主人公が思い浮かび、
そこからせかせかと通りを急ぐ通行人や車、その後路地裏に入る主人公など。
朝から夜へと1日の流れのようなものも感じることができ、とても面白かったです。
正解なんてなく人それぞれの聴き方、それぞれの解釈ができ、
自分の形で楽しむことができる音楽の楽しさ、素晴らしさを再確認することができました。
クラシックの年代を追って聴いていくクラシック編は本日で終了ですが、他にもどんどんお店で聴いたLPを紹介していきます。
皆様に楽しんでいただけるよう精一杯頑張って参りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2024.05.10 白川