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先月のある日はJBL C50 Olympusのご納品へ。

お客様のメインシステムはLINN EXAKT AKUDORIK。
スピーカーのユニット直前まで、限りなくロスのないようにデジタル伝送で信号を送るというシステムで、マルチアンプ駆動でデジタル領域でチャンデバも行っているもの。
EXAKT以前は、各帯域のスピーカーやホーン、ドライバー、ネットワーク、スピーカーの数ぶんのアンプを揃え、各スピーカーの位置を計算し‥と大変な思いでされていたマルチアンプ方式。EXAKTはその超進化系と言えるでしょう。

LINNのフラッグシップモデルKOMRIからこのAKUDORIKにされて、とても楽しんでいらっしゃいましたが、ヴィンテージのスピーカーも手元に置いておきたい・・とご要望頂いたのがJBL Olympusでした。

弊店で在庫していたOlympusは、1962年製のもので、システム構成は、LE15Aウーファー、375ドライバー、HL93ホーン、LX5のネットワーク。

Olympusは1960年発売で、70年代後半まで作られていますが、初期のモデルは、パッシブラジエーターの無い写真のような2ウェイ仕様でした。
これが非常に大らかな鳴りで素晴らしいのです。
アンプは、元々サラウンド用にとご用意されていたLINN MAJIK2100を、KLIMAX DSMのプリアウトから出力。100Wアンプで十分になります。そもそもプリアンプはKLIMAX DSMですし!

モノは気に入った!
さて、問題は設置場所!ということになりました。
お客様のお部屋にはグランドピアノやアンティークの椅子、テーブル、飾り棚など、たくさんのコレクションがあり、広ーいお部屋とはいえ、置ける場所はほとんど決まってくるのです。

エアボリュームは十分にありますので、できるだけスピーカーは離したい。
また、グランドピアノの影響を受けづらくしたい・・とご提案をさせていただき、
お部屋のコーナーを挟んで左右にスピーカーを振り分けました。

お部屋に馴染んでわかりにくいですが、矢印のところにOlympusが置かれています。
図にするとこんな感じ。

私は自宅で、JBL Aquariusという細身のスピーカーではありますが、斜めセッティングにしたことがあり、これは結構よい音をしていたこと、店でもTru-Sonicのスピーカーを同様にしてセッティングしたことがあり、これだけ広さがあれば、このセッティングは間違いなく良いだろうと思っていましたが、少し不安だったのは間にグランドピアノがあること。

しかし、右チャンネルも左チャンネルも、グランドピアノにはうまいこと被らずに置けたので、その影響はほとんどなく、高さも音場感もしっかり出て、お客様にも大変喜んでいただきました。
次々と、様々なタイトルがプレイリストに追加され、「いいねえ」「これもいい!」。
次々に聴きたい曲が出てくるというのは、良い音の証拠。

数日経ってご様子伺ったら、「Olympusばかり聞いています!」とのこと。
AKUDORIKもぜひ・・・。
(竹田)

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