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忘れかけていた闘志に火をつけるワルキューレの騎行
魚に説教するアントニウスの落胆
鮮烈なシンバルの音がスペイシーに始まるバディリッチのドラム「Space Shuttle」は、アポロ計画の時代に人類が感じていた宇宙の大きさを想起させる。
期待値の大きさと解像度は比例するのか反比例か。

「A Man Alone」ドン・コスタの指揮するストリングスが眼前に景色を作る。
その真ん中で、シナトラの声は私の体を突き抜けていく。
呼吸の返りで私の胸の奥から静かに浮き上がった澱が、なにかの思い出だか想いだかを呼び起こして脳の奥に痺れを感じる。

VT-52を装着した和製真空管アンプとMAJIK DSM5のプレーヤー、プリを使って鳴らしたJensen TP100は、恐ろしいほどに意志を持ったスピーカーになる。

その前で為す術もなく目くるめく音楽にただ体を預ける。
(竹田)

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