LINNの新製品のMCカートリッジKRYSTAL。
23年という超ロングセラーモデルKLYDEに代わって、今年1月にリリース。
フラッグシップモデルのKandidと同様の開発アプローチということで、大きな期待を寄せていました。
ブツが入ってこないのでまだ聴けていないというのにご注文を受けていたので
「ワタシもまだ聴いていません」とエクスキューズを繰り返していましたが、
LINNのアナログプレイヤーに対する探究心旺盛な姿勢に対するお客様の信頼は厚く、
また20年以上の歴史をもったカートリッジに代わるんだから「良くて当然でしょ。」という無言のプレッシャーもあり、半ばどぎまぎした日々でありました。
今日やっとこお客様のご納品の分が入荷して音出し確認でお預かり中のLP12を店頭で接続してみて、心配はすーーーーーーっと消えて、胸に喜びが押し寄せてきました。
「なんじゃこりゃ、いい!!!めっちゃいいじゃん!」
前のモデルのKLYDEはよくも悪くも繊細なイメージが強く「MCだから」と思っていたので、「意外とADIKT(MMカートリッジ)で、充分ですよ!」とお話させて頂くことが多かったのですが、今回のKRYSTALは・・・
まず芯がしっかりしている。
線が太いです。
でも荒削りではない、MCならではの細やかな表現力をしっかり持っています。
音の立ち上がりもいいし、抜けがいい。
勉強はそこそこできてスポーツ万能、
ハンサム過ぎず、背伸びしすぎず、
自分に似合うものをよく知っていて小洒落てる。
いいポジションにいる、同性からも異性からも好かれるヤツ。
擬人化すると、そんな感じのKRYSTALです。
これは長い友達になれそうです。