本日は、銀座にてLINNの新製品発表会があり、途中お店を抜けて行って参りました。
LINN PRODUCTSのギラード・ティーフェンブルン社長がいらしていて、
新製品、そして新機能の「スペース・オプティマイゼーション」について説明があり、実際新製品のMAJIK DSM2とKLIMAX DS/2の音を聴いて参りました!
KLIMAX DS/2、AKURATE DS/K/2、MAJIK DS/2、MAJIK DSM/2として生まれ変わったこの度の新製品。
2007年にDSがリリースされて8年。
ハード・ソフトウェア全ての面で自前の技術を開発、採用、そして自社工場内での生産。
この一貫した姿勢から、着実に積み上げてきた技術によって、今回はクロックシステムが一新。
ジッターレベルが、今までの約半分に低減されます。
(今までのDSでも、従来のCDプレーヤーなどと比較するとかなりジッターレベルは低いのですが、更に!)
この他、DACセクション基板レイアウトが新しくなり、更にはEXAKT LINKがつきます。
(写真上がMAJIK DSM2、下がMAJIK DSM。イーサーネットの入力の脇にEXAKT LINKが追加されているのが見えますか?)
KLIMAXはこちら。
既に先日の当ブログでもご紹介していましたが、では音は・・・?
そう、今日初めて聴くのです、音。
会場では、B&W CM9を使って、
1 従来のMAJIK DSM、MAJIK DSM2(MAJIK基板の変化)
2 MAJIK DSM2でspace optimisation(以下SO)をかけたもの(SOの効果)
そのあと、スピーカーをKLIMAX 350Aに変更し
3 従来のKLIMAX DS、KLIMAX DS/K/2(KLIMAX基板の変化)
4 KLIMAX DS/K/2でspace optimisation(以下SO)をかけたもの(SOの効果)
更に、スピーカーをKLIMAX EXAKTに変更し
5 KLIMAX EXAKT SYSTEM (EXAKTの効果)
と、5段階で試聴しました。
本当に階段をあがるように、おもしろいくらいに変わって行きます。
階段の段差がどのくらいかは、・・・。
いずれの比較も明らかに違います。
Legato的には、MAJIK DSM、DSM2の差が、嬉しいような困ってしまうような。
ところで、話を聞いていてなるほど・・・と思ったこと。
LINNのこのOPTIMISATIONは、80Hz以下の低域についてだけ、ピークをカットしてくれるというものですが、それが出来るならグラフィックイコライザーだって、可能なんじゃ?と思います。
しかし、「音楽性に影響を与えたくないので、波長が長く指向性のない低域部分のみに働きかける。100Hz以上を触ることは、ボーカルの帯域にも触れてしまうことになる。」
とのこと。
なるほど。
LINNは、信号がスムーズにスピーカーのユニットまで運ばれる手助けを徹底的にやっているメーカー。
本当に徹底していると思います。
なぜなら、音楽はその先にあるから。
そして、今回のSAPCE OPTIMISATION。
部屋をスピーカーのように考えると・・・という話もありました。
ミュージシャンと、リスナーに対してとても真摯なブランドだと、思います。
銀座の街も変わりゆく。
でも、たぶん、銀座という街の精神は変わらない気がする。
新しいものを取り入れる柔軟性と、伝統に裏打ちされた「ここは銀座だ」という自信と厳しさ。
LINN、そして銀座。
つい好きなもの同士、似ていると思いたくなる性分です。